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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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やまねは、ねずみやムササビの仲間。

まりのように丸くなって冬眠することから、

ついた別名は“まりねずみ”。



やまねのネンネは冬眠中。

まあるくなって冬眠中。

ある日ネンネは、夢の中で

木の実を見つけ、取ろうとして落ちてしまった。

落ちたところはかごの中。

ネンネにとっては木の実でいっぱいのかごの中。

だけど・・・。



危険なめにあいながら、ネンネにその意識はない。

読んでいるこちらがはらはらしてしまう・・・。



ていねいに描かれた絵は、やさしくあたたか。

五七調の文が、心地良く物語へいざなってくれる。



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*うつらうつらと夢の中の一冊*

「やまねのネンネ」(BL出版)1,365円(税込)

どい かや 作
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乾さんの書には力強さがある。

文字には命があるんだな。

書くということは、筆をとるひとの、

内なるエネルギーを描き出すものなんだな。

・・・そう思わせてくれる力がある。



写真の川島さんは、

絵本の中の13枚の写真のために、

4000回もシャッターを切ったのだそう。

旬玉の1枚1枚なわけだ・・・。



筆で書かれた「書」のもつ生命力が、

谷川俊太郎さんの言葉とともに、生き生きと感じられる。



字を覚えるのではなく、感じ楽しむ絵本・・・。

命を感じる文字に出会える、

エネルギッシュな初めての書の絵本。



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*文字を感じ楽しむ一冊*

「月人石」(福音館書店)840円(税込)

乾千恵 書  谷川俊太郎 文  川島敏生 写真
3学期が始まった。

冬本番の寒さ・・・。



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僕が1年生だった時・・・あの冬は特別だった。

その時のことを思い出すと、

うちの人がみんなニコニコしだす。

お母さんなんか、僕のおでこを指でピン!



それは・・・久しぶりに大雪が降ったある日・・・。

学校が早く終わり、下校することに。

よそのお母さんたちが、

傘や長靴をもって学校にお迎えに来た。

僕のお母さんは、仕事で来れない。



しんしんと降り積もる雪。

雪が降るのはうれしいんだけど、

大雪の中、ひとりで帰るとなると、話は別。

乗り継ぐバスは、なかなか来ない。

とても寒いし、だんだん心細くなって・・・涙がほろり。



雪の冷たさの中、少年を助けてくれるひと達。

・・・・・ほっとして、こころぬくもる気がする。



いつだって、

差し伸べるひとの手にはあたたかさがあり、

きついとこ、乗り越える力を、

誰もがちゃんと持っていると思いたい・・・。



*心細さを乗り越えての一冊*

「雪のかえりみち」

(岩崎書店)1,365円(税込)

藤枝一枝 文  

はたこうしろう 絵



まほうの夏」もあわせてどうぞ・・・

http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/285
ぶるぶる震える寒い日に、

うさぎは、山の中に温泉を見つけた。

ゆっくりあったまっていると、さるが来て、

次に見つけた温泉も、先客でいっぱい。

はてさて、どうしたものかしら・・・。



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*心も体もあったまろうよの一冊*

「あったまろう」(すずき出版)1,050円(税込)

もろはらじろう 作
昔、ある年の暮れ、

神さまは動物たちにおふれを出したんだと。

“正月の朝、ごてんに来るように。

来たものから12番まで、

 順番に1年ずつ、その年の大将にする”。



昔話の語り言葉が耳になじみ、

二俣さんの描く動物たちとともに、

心地良く物語を味わえるところが魅力。



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*民話をしみじみ味わう一冊*

「十二支のはじまり」(教育画劇)1,260円(税込)

岩崎京子 作  二俣英五郎 絵



「十二支のおはなし」もあわせてどうぞ!

http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/552
何種類も、似たテーマの絵本の中から

一冊選ぶことは、とても緊張してしまう・・・。

セレクトに迷った時は、こどもたちに聞くの。

いろんな意見あるけれど、

選ぶ目線のどれもに、なるほどと感じ入り、

また、迷うんだけどね。

いろいろあって良いのよ。

それぞれの持ち味・・・文しかり、絵もしかり・・・。



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*いわれを楽しみ知る一冊*

「十二支のおはなし」(岩崎書店)1,260円(税込)

内田 麟太郎 文  山本 孝 絵



お正月に神様のところへ、

動物たちがあいさつに行くことになった。

ちゃっかりもののねずみは牛の背にのり、

門の前で一足先にゴールイン。

一番最初はねずみ年になった。



なんで他の動物は入らなかったのかな?

ねことねずみ、犬とさる、仲が良くないのはなぜ?



テンポ良い言葉と、個性的で勢いのある絵が、

声を出して読むことで、読み手を一気にひきつけ、

最後にすとんと落としてくれる。



山本さんはメリーゴーランドの絵本塾出身。

なるほどなるほど・・・エネルギッシュ!

描きたい思いが、絵からびんびん伝わって来る。



メリーゴーランド http://www.merry-go-round.co.jp/



「十二支のはじまり」もあわせてどうぞ!

http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/555
ストーリーを書いたトレッセルトは、

思いついた詩を歩きながら練り上げ、物語とした。

そして、お母さんが、雪が降りそうになると、いつも

足の親指が痛むと話していたことを、ふと思い出し、

それをきっかけとし、物語を肉付けて行った。

雪が降り出す頃、

人々がどんなことを言ったのか、何をしたのか・・・、

蘇ったいろいろな思い出を。



郵便やさん 「どうやら雪になりそうだ」

おひゃくしょうさん 「何やら雪の匂いがする」

おまわりさんの奥さん 「足の親指が痛むの」



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雪の気配を感じるところから、

雪に埋もれた悲喜こもごもの毎日、

そして春の気配を感じる頃まで、

季節の移り変わりを、シンプルに伝える。



デュボワザンの絵が、

グレーの濃淡・赤・黄と、

少ない色数・色調で印象的に描かれている。



雪の冷たさを思うと、厳しい自然という現実もある。

しかし、ここで描かれている世界も、

あたたかく懐かしくさえ思える、ある意味本当のこと。

自然の美しさを、静かに味わうことができる。

1948年コールデコット賞受賞。



*雪の思い出が生み出した一冊*

「しろいゆき あかるいゆき」 (BL出版) 1,328円(税込)

アルビン・トレッセルト 文  ロジャー・デュボアザン 絵

えくにかおり 訳
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12月2日から今年いっぱい、

ポレポレの店内に様々なくつしたが並んでいます。



その側に、ポレポレセレクトの冬の本たちも顔を出していますよ。

選ぶ人の目線に引かれ、手にしたくなるものってある・・・。



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賢者のおくりもの

ゆきだるま(スノーマン)

ぐりとぐらのおきゃくさま

セレスティーヌのクリスマス

もみのきそのみをかざりなさい
おばあさんは編物がとても上手。

でも編むのは、セーターでも、マフラーでも、
手袋でもなく、くつしただけ・・・。

今日もおばあさんの小さな家は、
色とりどりのくつしたでいっぱいでした。

そのいろどりとは対照的に、
幸せに生きることを知らなかった、
クリスマス用のくつした屋のおばあさん。

そんな彼女のところにも、
ある年のクリスマス・イブ、
すばらしいプレゼントが届きました。

そして彼女は、
生きるはり合いを、
こころに持てるようになったのでした。


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*人生のいろどりを描いた一冊*

「くつしたあみの おばあさん」(PHP研究所)1,121円(税込)
あそのえ けいこ 作 スズキ・コージ 絵
野口夫妻、イギリスへの旅の報告会でお話を伺って、
別の角度から作品への興味がわきました。

http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/459

ポターのピーター・ラビット絵本の中の一冊・・・。





人々がまだ、剣やかつら、
えりに花かざりがある
長い上着を身につけた頃、
イギリスの小さな町グロースターに
ひとりの仕立て屋さんが住んでいた。


仕立て屋さんとは
洋服をつくる職人のこと。

イギリスでは昔から、
うでのいい仕立て屋さんに頼み、
上質の生地でスーツを作る。


仕事部屋の床には、
その切れはしがたくさん落ちている。

ちいさなネズミたちがこれをひろい、
服を作るのね・・・?


仕立て屋さんは、
クリスマスの朝に結婚する
市長の服をつくリはじめた。

ところが最後のひと仕事を残して、
過労がたたり病気になってしまう。

「穴糸が足りぬ、穴糸がたりぬ・・・。」



飼い猫のシンプキンの心の葛藤。
その家に住むネズミたちの働き者ぶり。


ネズミたちは、仕立て屋さんに代わって
オーダーメイドの服をていねいに縫った。

たったひとつ、
穴糸の足りぬボタンホールを残して・・・。


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*手仕事を届ける一冊*

「グロースターの仕立て屋」(福音館書店)
ビアトリクス・ポター 作  石井桃子 訳
サンタクロースへのイメージ。
それはいつもプレゼントを持ってくる立場の存在。

バンサンの描いたサンタクロースは・・・。


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イブの日・・・少女マガーリの雪景色の中での出会い。

パラシュートで空から降りてきた、トムテと思えるような、
ちっちゃなちっちゃなサンタさん。

トナカイもそりもない。
プレゼントらしきものは、何も持っていないの。
手ぶらで寂しげなサンタさん・・・。

そこでマガーリはサンタさんに、
自分の大事なお人形カロリーヌをプレゼント。


贈ることは、ものが相手に届くという事実だけではなく、
そこにはあたたかな心がうまれる。

目に見えないそれを、どう受け止めれるか・・・。

与えながらマガーリが、
得たものの大きさに気づいているかしら?


*サンタさんへプレゼントの一冊*

「ちっちゃなサンタさん」
(BL出版)1,325円(税込)
ガブリエル・バンサン 作  
もりひさし 訳
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プロフィール
HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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