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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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スノータウン小学校の
ゆきだるま先生の夢は、
スーパースノーマンになること。

ある日、先生はゆきだるまの妖精から、
「魔法の力」の秘密を聞いた・・・。


マンガ形式が作品をいかしていて、 
文字にできない質感や、
ナンセンス表現に思わずふきだしたり・・・。

洋書タイトルは 「Snowman」
邦訳タイトル「スーパースノーマン」の方が、
ぴったりしっくりくる感じ。

キュートなゆきだるまの楽しいコマ割り絵本。


img20041130.jpg


*おとなも夢みるよの一冊*

「スーパースノーマン」
(BL出版)1,890円(税込)
ジャック・デュケノワ 作  
BL出版編集部 訳
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はっとするきっかけって、
どこに、どんなかたちで転がっているか、わからないもの・・・。


img20041129.gif


*ねむっていたやさしさに気づく一冊*

「すてきな三にんぐみ」(偕成社)1,260円(税込)
トミー・アンゲラー 作  今江祥智 訳


黒いマントに黒いぼうし。
こわーい泥棒三人組のおはなし。
三人組は次々と馬車を襲い、
奪った財宝を隠れ家にため込んでいた。

ある夜のこと・・・。

三人組が襲った馬車に乗っていたのは、
なんとなんと、みなしごのティファニーちゃんだけ。

いじわるなおばさんに引き取られるなら
この三人組の方がおもしろそう!と、一緒に隠れ家へ。

宝の山を見てティファニーちゃんがつぶやく・・・。
「これ、どうするの?」


作者が愛娘にささげた小気味良い作品。
雪降る寒い森の中に落ちていた、
あたたかそうな手袋。

こいぬと歩いていたおじいさんが、
片方だけ落として行ってしまったの。

そこへねずみがやって来て、
ここで暮らすと決め込み、
手袋の中に入ります。

それから、かえる、うさぎ、きつね、
・・・動物たちが次々とやって来ます。

「手袋に入れて」「どうぞ」をくりかえし、 
戸惑い、工夫しながらやり取り。


あなたの居場所が、ここにはあるよ・・・。


仲良く中に入るけれど、
手袋はもう、ぎゅうぎゅうパンパン!
手袋は今にも弾けそう。


読み手もいつしか、
手袋の住人になった気分で、
こころがほんわかしてきます。


img20041129.jpg


*凍える手のひらあたためる一冊*

「てぶくろ」
(福音館書店)840円(税込)
ウクライナ民話  
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵  
内田莉莎子 訳
冷たい雪が降る季節・・・冬がやってくる。
さぁその前に、冬ごもりの準備をしなくっちゃ。

冬ごもり前のくまのお母さんは忙しい。
こぐまを連れて、木の実を集めたり魚を取ったり。
一緒に眠るぬいぐるみに詰める綿も摘んでこようね。


新たな季節を迎える気持ち・・・
寒いからこそ、あたたかさにとても敏感になれる・・・。

さまざまな恵みに感謝して。
命を生きている、この一瞬一瞬に感謝して。


img20041125.jpg


*秋の深まりと冬支度の一冊*
「たのしいふゆごもり」
(福音館書店)1,260円(税込)
片山令子 作  片山健 絵
国際アンデルセン賞画家
アロイス・カリジェはスイス生まれ。

ここで紹介する作品は、カリジェ第1作目の絵本。
彼は全部で6冊の絵本をうみだした。
スイスの大自然を独特の、
淡くてやさしい色彩で表現している。

大自然の中にある小さな村。
そこでの素朴な暮らしに、
カリジェはかけがえのない輝きを見つけた。

絵本、油彩画、ポスター・・・。img20041125.jpg

スイス各地に、その風景に溶け込むように、
カリジェが描いた壁画が、数多く残っている。


故郷を愛し、スイスを描き続けた画家カリジェ。
その素朴な味わい深さが、胸にしみます・・・。



*孤独と不安を乗り越えての一冊*

「ウルスリのすず」
(岩波書店)2,415円(税込)
ゼリーナ・ヘンツ作 
アロイス・カリジェ絵 
大塚 勇三 訳



アルプスの山奥に住む、
元気な男の子ウルスリ。
明日は楽しい「鈴」まつり。

ウルスリは、
今年こそ村いちばん大きな鈴を手に入れて
行列の先頭に立ちたいと、大はりきり。

でも、鈴を借りに行った時、
大きなこども達に押しのけられるし、
結局のところ、
小さな鈴しか手に入れられなかった。

大きな鈴でないと
お祭りで先頭を歩けないんだ・・・。


山の上にある小屋に、
大きな鈴があるのを思い出したウルスリは
雪深い山道を山小屋目指し、
たった一人で歩いて行った・・・。
襟元に気を配って
マフラー・ストール・スカーフを
さりげなく巻いているひとをみると、
うらやましくてため息出る。

かわぎしは、首が短く、
その類まったく似合わない。



チップとチョコは、こいぬのきょうだい。img20041117.jpg

ある日、おばあちゃんからプレゼントが届いた。

おにいちゃんのチップには、きいろいマフラー。
いもうとのチョコには、あかいマフラー。
大喜びで身にまとい、おでかけ。

小鳥、りんご、野に咲く花に心揺れてしまうのね。
チョコは、きいろいマフラーがほしくなったり、
あかいマフラーがほしくなったり・・・さあ、大変。

そこでおばあちゃんは、とってもいいことを思いついた。


どいかやさんのていねいで温かな色鉛筆の描写。
絵の中のマフラーが、より温かく感じられる。


*あたたかさに包まれる一冊*

「チップとチョコのおでかけ」
(文渓堂)1,260円(税込)
どいかや 作
久々わらべうたで遊びに、赤木小学校へ。

わらべうた「いちびのき」のメンバーと会うのも久しぶり。
親子活動の一環として「いちびのき」に依頼があったらしい。

指導者サイドの人間で参加するも、
おはやし部隊のかわぎし。

大縄(長縄跳び)苦手で、
よく引っ掛け流れを止め、
手遊びはとことん間違える始末。

鬼ごっこ「いっぴきチュー」のオニ(猫)はまかせてね。


とにかくずっこけっぱなしのエセ指導者。
こども達と遊んで、
こちらは相当、気分リフレッシュさせてもらいました。


img20041117.jpg


*わらべうたで遊ぶ一冊*

「にほんのわらべうた」(セット)(福音館書店)
近藤信子 著  柳生弦一郎 絵

http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.jsp?goods_id=1074




にほんのわらべうた (福音館書店)
近藤信子 著  柳生弦一郎 絵


〈1〉うめとさくら 
2,625円(税込)

1巻は、春夏秋冬と四季に分けた構成で39曲。
日本の豊かな四季。
「わらべうた」を歌って遊ぶことで、季節を感じる心が芽生えますように。
各巻に‘「わらべうた」を子どもたちに返すために’という座談会のページあり。
1巻のゲストは羽仁協子さん(教育者)と小澤俊夫さん(昔話研究者)。

〈2〉すずめすずめ 2,625円(税込)

2巻は、どの季節でも歌える歌ばかり。
まりつきやなわとび歌もあり。
「わらべうた」は、音域がせまくリズムが単純。
誰にでも歌いやすい歌。
日本語のふつうの話し言葉がそのまま歌に。
「はーなこちゃん」「はあい」呼びかけに返事が返ってくれば、
もう「わらべうた」の世界。
2巻目の座談会ゲストは谷川俊太郎さん(詩人)。

〈3〉おてぶしてぶし 2,625円(税込)

3巻は、こもり歌やおまじない、数え歌やわるくち歌もあり。
近頃、集団遊びのできない子が増えているそう。
オニごっこで、オニになるだけで青くなってしまう子もいるとのこと。
「わらべうた」を返すことで、こどもたちが、
もう一度生き生きとした表情をとりもどせたらという願いがこもった本。
3巻目の座談会は、実際に「わらべうた」を
子どもたちと歌い遊んでいる先生方や図書館員の方たちと共に。

〈4〉楽譜とCD  2,100円(税込)

4巻目は、一冊まるごと楽譜の本。
118曲全曲の楽譜。楽譜は誰にでもわかるように、
すべて「ハ調」(シャープもフラットも付けない)表示。
中にはさみ込んであるCDは、
118曲全曲を「とんとんやかた」の子どもたちと先生が歌ったもの。
夏の暑い日に、土浦めぐみ教会で収録したのだそうです。
なお、1〜3巻には、本文に楽譜がなく、かわりに、
その巻にでてくる歌の楽譜を、縮小版で付録として各巻に添付。
日常の生活の中で、
繰り広げられるあれこれ。img20041115.jpg

怒鳴りたくはない・・・と、
思ってはいるのだけれど、
青筋こめかみにおったてて、
やってしまう
「こらーっ!だめったら、だめっ!」


いたずらっ子そのもののデイビッド。

我が家のディビッドここにあり・・・
そんでもって、
口うるさいカミナリ母さんも、ここに・・・。


最後のぎゅーに救いあり。

かわぎしなんて、こども達が寝ついたあとに、
「ごめんねぎゅー」をよくやってます。



著者のデイビッド・シャノンが、
5歳のときに描いた自画像が、
もとになっているとのこと。

本人そのものなのね・・・。
だから実感。・・・そして共感。



コールデコット・オナー賞受賞作品。
以前紹介した「ストライプ」の作者。
http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/13



だめよ、デイビッド!」も「ストライプ」も、
両方とも、読んでみてほしい。


*いたずらっこここにありの一冊*

「だめよ、ディビッド!」
(評論社)1,365円(税込)
デイビッド・シャノン 作   
小川仁央 訳

評論社 http://www.hyoronsha.co.jp/
サンタクロースのプレゼント配り、
やってみたいと思う?img20041112.jpg



*どれを選ぼうかの一冊*

「ねえ、どれが いい?」
(評論社)1,365円(税込)
ジョン・バーニンガム 作  
まつかわ まゆみ 訳



もしもいろいろ選べるとしたら、どれがいい?

その中から選ぶの?と
ブーイングが出たり、
みんな選んでみたくなったり・・・。


ありえない・・・なんてひかないで、
ナンセンスなユーモアについてきて!

奇想天外あれこれ全部楽しんで、
それでも最後には、なるほどのホッ。
黒枠の中で展開していく物語。img20041112.jpg
一貫した緊張感が作品にはある。

それは、夜、不安、張り詰めた気持ち・・・。


ママ、あのね・・・


幼い男の子の語る言葉が、最初から
物語の近くに読み手をひきつける力を持っています。


離れている時って、こんなに不安なんだ。

待ってる・探しているこどもの不安に、
おとなの心はちくりと痛みます。

でもね、待たせている・・・
ここではお母さんぐま・・・方にも、葛藤はあるの。


ああ、あったかい
おまえはあったかいねぇ・・



思いの底に愛がある・・・、
おとなの自分にとっても懐かしい記憶のような物語。


*思いのあるカタチを描く一冊*

「よるくま」
(偕成社)1,050円(税込み)
酒井駒子 作



続編・・・。img20041112_1.jpg
「よるくま  クリスマスのまえのよる」
(白泉社)1,050円(税込み)




以前にふれたかもしれないけれど、
作者の酒井駒子さんは、
夜の託児所で働いた経験があり、
夜の闇の中、迎えを待つ
不安な瞳のこどものそばに、
確かにいたひとです。

そして、いろんな事情の中、
迎えに来るおとなのそばにも。


ある種、本当のことが描かれている。
だから、読むたびちくりと痛い。

でも、救いはあるの。

・・・静かに、
不思議と励まされた気にさえなります・・・。


ああ、あったかい
おまえはあったかいねぇ・・・



Diaryより・・・ 
森の中に住んでいる大きなへらじか。
メチャくちゃクサい”から、
名前は“メチャクサ”っていうんだって。
“メチャクサ”よ? 
くどいけど連呼してしまう。強烈だ!!

そんなにクサいのなら、
友だちはひとりもいないのかと思うだろうけど、
ところがどっこい、
ハエはいつもブンブンとメチャクサの体に集まっているし、
それをえさにしようと、カエルや小鳥たちがやってくる・・・と、
そんなこんなで、メチャクサのまわりは、いつもにぎやか。

そんでもって、その強烈なくささのために
スカンクからは憧れのまと。


・・・メチャクサを狙う、いばりやのオオカミ。
食べてやろうと、あの手この手が、またおかしい。


ありえない展開も、笑い飛ばそう。

くさいと言われようとも、ちっとも卑屈にならない。
弱みどころか武器にして、
メチャクサは、相も変わらずゆるゆると、
まったりのんびり、生きるのでした。


img20041111.jpg


*弱みも逆手に悠々人生の1冊*
「メチャクサ」(アスラン書房)1,365円(税込)
ジョナサン・アレン 作   岩城敏之 訳 


アスラン書房 



翻訳された岩城さんは、
京都の「Kidsいわき・ぱふ」という
絵本とおもちゃのお店の店主。
こどもと関わってる人ならではの名訳。拍手。

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プロフィール
HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
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