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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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野口工作舎のぐちくみこさんの作品が、
「母の友」2007年12月号福音館書店)に掲載されています。






読んであげるお話のページの1として、
すずめの「にわの」さん一家に起こった、ちょっとした事件が、
ほほえましく描かれた「
にわのそらちゃん」(64~65ページ)が登場。

挿絵のひとコマにあるストーブには、
ある理由により、ひそかに愛着感じています・・・ふふふっ。

家族との暮らしの中で、
ご自身がお好きな鳥の愛らしさが、
お話のひとつのモチーフとして、くみこさんの手の中で、
日々あたためられ育まれ、こうした作品になりました。
なんだかうれしい・・・

雑誌扱いの本なので、どうぞ早めにご覧下さいね。





野口工作舎のこと


のぐちくみこさんのBlog 「うさちゃん奥州日記
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ご存知の方も多いと思うのですが、
FTVスーパーニュース
土曜版の中に、
「ふくしまが、すきなんです。」というコーナーがあります。
そのタイトルバックにのぐちくみこさんのイラストが起用されています。

「福島がもっとすきにあるニュースを」と
誠実なリポートをされる原田幸子さんの番組に、
とても似合いのあたたかな絵です。
番組とともに、毎週末のホッする時間をお楽しみ下さい。




のぐちくみこさんのBLOG
うさちゃん奥州日記




カテゴリーの「野口工作舎」もどうぞ・・・

貝の羽持つ黄金色の林檎。


S氏の仏前に、
真綿に包まれた姿でやってきました。








静かに穏やかに、温かく輝くふたつの林檎。




野口和洋 木口木版作品 立体作品まで

鏡石の鹿島神社参集殿で開催中の
『 野口和洋 木口(こぐち)木版画展 』 
本日最終日となりました。



「真っ赤に流れる ボクの血潮」 
     ・・・ぼくらはみんな生きている より



体の中を血が流れることも、
感情の波にこころ揺さぶられることも、
生きていればこそ・・・



かわぎしにとって・・・、
生と死への、しばらく蓋をして、
自分の内側に閉じ込めていた感情を、
いい意味、解き放つきっかけになりました。

感謝・・・。




              野口さんとのご縁・・・
              カテゴリーの
              「野口工作舎」をクリックしてみて下さい。


         
 

肖像の木口木版画のそばに、干支も並んでいます。


               
              
                  



野口和洋さん(野口工作舎)の初個展に伴い、
ここで、和洋さんの作品について、少しずつ紹介してきました。



野口和洋 木口木版作品 1995年


野口和洋 木口木版作品 1996年


野口和洋 木口木版作品 1998年~2002年


野口和洋 木口木版作品 2002年以降 ほか



今回も、2002年以降制作作品と、その作者による作品解説、
りんごの立体作品まで紹介します。





駒井哲郎の肖像 Portrait Tetsuro Komai

駒井は、現代版画のパイオニアであり、原点である。

50歳を過ぎた頃、駒井は、舌ガンに冒される。
長年の腐食液の有毒ガスによるものという話を聞いたことがある。
晩年の駒井の写真には、
手術の後を隠すように、スカーフが首に巻かれている。

駒井は、昭和8年、14歳のときに、
『エッチング』誌(日本エッチング研究所)により銅版画を知る。
そして、早くもその翌年には、
西田武雄の主催する日本エッチング研究所に通い始めている。

以来、銅版画に一生を捧げた人生であった。
まさに、選ばれし者であり、現代版画の歴史そのものである。





火だるま槐多の肖像 Portrait Kaita Murayama

ためらふな、恥じるな
まっすぐにゆけ、
汝のガランスにチューブをとって
汝のパレットに直角に突き出し
まっすぐにしぼれ
そのガランスをまっすぐに塗れ
生(き)のみに活々と塗れ

      村山槐多 一本のガランスより


ガランスは、槐多の色。
胸から吐かれた血のような赤だ。
画家であり、詩人であった天才は、火だるまとなって、
22年と5ヶ月を一気に突っ走り、逝った。

1915年に、木炭で描かれた「自画像」は、
私が最も好きな一枚であり、
鬼の線で描かれた『火だるま
槐多』そのもの。
19歳の若き天才から燃え上がる炎を
その自画像に重ね合わせ、一本々々刻みつけました。






渡辺光徳の肖像 Portrait Mitsunori  Watanabe

          



渡辺光徳の名を知る人は、そう多くはありません。
私自身も光徳を知らない一人でした。

渡辺光徳(1887~1945)は、須賀川出身の銅版画家で、
郷土の先達である亜欧堂田善を尊敬し、
自ら田善の後継者たらんとして、銅版画の技術を習得しました。

1930年、洋風版画協会の創立にも参加し、
翌年には日本版画協会の設立にも参加して、
日本の近代版画の創世に大きく関わっています。

私が光徳を知ったのは、ごく最近のことですが、
その作品は、田善への強いあこがれが昇華され、
光徳が生きていた頃ののどかな須賀川の田園風景が
ゆったりと、静かに刻まれていました。

晩年の光徳は、病のため思うように版画制作ができなくなり、
戦時中、須賀川に疎開しますが、終戦の直前、亡くなっています。
2006年の夏、須賀川博物館に展示されていた光徳の風貌に、
郷土須賀川と田善を愛した光徳のやさしいまなざしを感じました。




     


入り口に展示の『恋する林檎』の、静かであたたかな輝きに心ぬくもる・・・。



西洋では、林檎は
心臓・命を象徴するモチーフとされているとのこと。


和洋さんは、個展の打ち合わせのために、
林檎畑広がる景色に溶け込む参集殿に何度も足を運びました。

参集殿に通う季節の中で、
林檎の白い花咲く春、葉が輝く緑の夏、
赤い実がたわわに実る秋、
また新しい季節のためにじっと耐える冬、
そして、また新しい命の芽吹く春・・・、
そんな当たり前に日々くり返されていく命の営みが
とても力強く貴いものであることに深く感じたとのこと。

そんなことから、新作は、
木口木版画ではなく立体で作ることに、思いが至ったのだそうです。


そのほとんどが、生前評価されることなく、
不幸な人生の最後を遂げたかに見える人たちの肖像。

しかし、それは、物事の一面。
実は、本人にとっては、
その人生に悔いなしとまではいかなくとも
凝縮された、満足感があった、
ある意味幸せな人生だったのかもしれません。


そして、やさしくおだやかな金色の光放つまあるい林檎の立体作品。


生きることと死ぬことの
切っても切れないえにしを、
強くこころに刻む展示を、何度も堪能しました・・・。





本日最終日となりました。
ぜひぜひ、お立ち寄り下さい。




野口和洋 木口木版画展


平成19年4月22日(日)~4月30日(月)
午前10時~午後6時   会期中無休


会場:
鏡石 鹿島神社 参集殿
福島県岩瀬郡鏡石町鹿島379

TEL:0248-62-1670


*作品写真および作品に添えられていた解説文は、すべて、
作者野口和洋さんの許可のもと、このBLOGで紹介しております。

鏡石の鹿島神社参集殿で
『 野口和洋 木口(こぐち)木版画展 』 が開催中。 
趣あるすてきな会場です。





野口和洋さん(野口工作舎)の初個展に伴い、
ここで、和洋さんの作品について、少しずつ紹介していきます。


野口和洋 木口木版作品 1995年


野口和洋 木口木版作品 1996年


野口和洋 木口木版作品 1998年~2002年



今回は、2002年以降制作作品の作者による作品解説を紹介します。


          


かぼちゃと風船画伯   1946年の谷中安規

谷中安規は、戦前の昭和を代表する版画家として、
棟方志功とともに奇才と並び称されながらも、
窮乏のうちに餓死するという悲惨な最後を遂げました。

しかし、安規は、
風船画伯、幽霊男、漂泊の詩人、愛と幻想の版画家など、
たくさんのニックネームを持っていて、
堀口大學をはじめ、佐藤春夫、内田百間など、
多くの文人、詩人に愛されました。

安規は、世話になったお礼に、
掃除、子守りなどをしながら、居候して、
風船のように、フワリフワリと渡り歩きました。
子供たちは、安規によくなつき、ボソボソと小声で話す、
小柄で静かな男だったそうです。

終戦の1946年、焼け野原の東京で、
植えたかぼちゃで何とか生き延びて、
新たな版画を作ることを夢見ていた安規の
見果てぬ夢を版にとどめました。



中原中也の肖像
Portrait  Chuya-Nakahara

( DMの作品 )




昭和11年、中原中也に突然の不幸が襲う。

愛息文也が病気で亡くなってしまう。
中原の悲嘆は、甚だしく、文也の遺体を抱いて離さず、
なかなか棺に入れさせなかったと伝えられている。

詩人として、父として、
中也は、子どもの死という打撃に耐えられなかった。
悲しみのどん底から這い上がれずにいた中也は、
やがて神経を病み、間もなく病床についてしまう。
文也の死後、中原自身の生命も、1年ともたなかった。

30歳という短い生涯であった。
青春が終わり、
新しい理性と成熟の年代に入ろうとする直前の死であった。



逸見猶吉の肖像  Portrait Yukiti-Henmi

大正12年、逸見は、ランボーを原語で読み、
宿命的な出会いを果たしている。
このランボーから詩人猶吉が生まれ、やがて「日本のランボー」となる。

翌年の昭和元年のはじめ、詩人逸見猶吉は、草野心平と出会う。
心平23歳、猶吉19歳。
ともに、気が合い終生のつきあいとなる。
「もうその晩、われわれの生涯はうんもすんもなく決定された。
 彼にとっても自分にとっても同じような、二つを繋ぐそんな電気が
 お互いの肉まで流れあった気持ちだった。
 その時二人は詩人としてではなかったのだが、
 詩人であったことが二重の機縁になったことは事実であろう」
と心平は記している。

しかし、戦争という時代の波に飲み込まれ、昭和12年、
逸見は、満州に渡り、敗戦後の昭和21年、混乱の中で、病死し、
彼の妻と娘も引揚途中に亡くなる。
逸見猶吉の短い生涯は、いたましいものだった。
彼の中のランボーは、何処に行ってしまったのか。

昭和27年の「猶吉忌 1952」の寄せ書きで、
心平が「逸見よ、会いたい。な。」と書いた文字は、
悲しみに満ちている。



靉光(あいみつ)の肖像  Portrait Mitsu-Ai

今でもその絵を見た時の印象をよく覚えている。

高校生だった私は、画集で「眼のある風景」を見た時、
緑色に光る異様な眼の魅力に、すぐ虜となった。
そして、その絵を描いた靉光という謎めいた名前が、
日本人とは思えず、一層、絵を魅力的なものにした。

だいぶ後になって、は、まぎれもない日本人であり、
夭逝した天才的な画家であることを知る。
靉光は、39歳という若さで、戦争により命を奪われる。
いつ召集になるかもしれない自分の運命に逆らい、
残された時間を惜しむように、
必死に絵を描いていたのである。

不幸な予感は、現実となり、
召集された靉光は、中国へと送られる。
そして、二度と日本にもどることはなかったのである。
東京国立近代美術館にある1944年の靉光の自画像は、
最後まで、不合理な時代に挑み続けた己の姿を
科目でありながら、強靱な輝きを見事に描いている。

私は、今、平和な時代に生まれ、
木口の版面を刻める時間を幸せに思う。
靉光の生きた時代とは、比較にならないけれど、
私に与えられた時間で、
現代の闇を『ビュラン』の切っ先で照らし出せればと願っている。



*作品写真および作品に添えられていた解説文は、すべて、
作者野口和洋さんの許可のもと、このBLOGで紹介しております。



野口和洋 木口木版画展


平成19年4月22日(日)~4月30日(月)
午前10時~午後6時   会期中無休


会場:
鏡石 鹿島神社 参集殿
福島県岩瀬郡鏡石町鹿島379

TEL:0248-62-1670



野口さんとのご縁・・・
カテゴリーの「野口工作舎」をクリックしてみて下さい。



鏡石の鹿島神社参集殿で
『 野口和洋 木口(こぐち)木版画展 』 が開催中。 
趣あるすてきな会場です。


         


野口和洋さん(野口工作舎)の初個展に伴い、
ここで、和洋さんの作品について、少しずつ紹介していきます。


野口和洋 木口木版作品 1995年


野口和洋 木口木版作品 1996年


今回は、1998年~2002年制作作品と、作者による作品解説を紹介します。


                        



エゴン・シーレ 首を傾げた自画像
Egon Schiele  
Selbstbildnis mit  gesenktem  Kopt  


    


初めてシーレの絵を見た時、
激しいショックを受けたことを覚えています。
心地よさこそ絵画の命だと思ってきたが、
シーレの絵を見た瞬間、
私のつまらない常識は、
あっという間に切り刻まれたのです。
それは、カミソリで切られるような感覚でした。

版は、1912年に描かれた口ヒゲのある珍しい自画像から、
世紀末のウィーンを走り抜けた薄倖の天才、
シーレの苦悩を表現したものです。

( Ed.50   サイズ:27×17   雁皮、アルシュ   1998年 )



Hの肖像   Portrait H





木口を始めた頃、柄澤さんと飲んで酔いがまわり始める頃、
いつも『ヒワさん』の話になった。
日和崎さんが亡くなって間もない頃のことだった。

美術史の中で、
クリムトとシーレ、ブランシークとイサム・ノグチなど
師弟にまつわるエピソードは、たくさんあるけれど、
日和崎さんと柄澤さんの師弟関係もそのひとつではないかと思う。

これは、柄澤さんからいただいた高知の椿の版木に彫ったものだが、
『呼ばれた』という思いがあり、
この椿の版木には、
日和崎さんを彫ること以外には考えられなかったのです。

( Ed.50  サイズ:9.5×13.5  雁皮、アルシュクリーム  1999年 )



Gの肖像   Portrait G





ゴーギャンといえば、タヒチに代表される作品群と
ゴッホとの共同生活の破綻で起きた「耳切り事件」ばかりが
あまりに有名すぎるのですが、
ゴーギャン自身の実人生となると、
それらとは裏腹にあまり知られてはいません。

その人生は、ゴッホと同様に、
自分の絵を極めようと生きた孤高の人生でした。
しかも、ゴッホが39歳で劇的な自殺を遂げたのに対して、
かのタヒチで55歳まで生き抜いたゴーギャンの人生は、
いっそう壮絶な戦いのドラマがあったのです。

晩年、独りタヒチで制作を続けるゴーギャンの元に、
愛し続けた長女アリーヌの訃報に打ちのめされながらも
大作
『我々はどこから来たのか?
 我々は何者なのか?我々はどこへ行くのか?』
を仕上げた精神力を思う時、
その孤高な戦いに言葉を無くすのです。

( Ed.50  サイズ:12.5×17.5  雁皮、アルシュクリーム  2002年 )



*作品写真および作品に添えられていた解説文は、すべて、
作者野口和洋さんの許可のもと、このBLOGで紹介しております。



      
               


                会場正面奥の立体展示、
                優しく柔らかい輝きを放つ
                         『夢みる林檎』たち・・・     




野口和洋 木口木版画展


平成19年4月22日(日)~4月30日(月)
午前10時~午後6時   会期中無休


会場:
鏡石 鹿島神社 参集殿
福島県岩瀬郡鏡石町鹿島379

TEL:0248-62-1670



野口さんとのご縁・・・
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残すところあとわずかの展示会期、
ぜひ、会場に足を運んでみて下さい。

 鏡石の鹿島神社参集殿で
『 野口和洋 木口(こぐち)木版画展 』 が開催中。 
趣あるすてきな会場です。


   


                 参集殿入り口の様子。


               


                      『恋する林檎』と出会う・・・。


                 


      


左手がほぼ肖像。
奥に『夢みる林檎』ずらり。
右手に、十二宮。

    


野口和洋さん(野口工作舎)の初個展に伴い、
ここで、和洋さんの作品について、少しずつ紹介していきます。


野口和洋 木口木版作品 1995年


今回は、1956年制作作品と、作者による作品解説を紹介します。


 



Sの肖像   Portrait S



1924年、パリに渡った26歳の佐伯は、
里見 勝蔵の仲介で、あこがれのヴラマンクに出会います。
自信作の50号の裸婦像をたずさえての訪問でした。
しかし、佐伯の絵は、
そのヴラマンク自身の口から酷評されたのでした。
これを境に、佐伯の絵は一変します。
失意のまま描かれた『立てる自画像』からは、
顔が消されていました。

孤独な異邦人は、
うらぶれたパリの街角に天気かまわず毎日のように立ち、
もがき苦しみながらも恐ろしい早さで描きまくり、
数々の代表作が生まれることになります。

しかし、その代償は30歳という若さで
パリに客死するという運命でした。
命とひきかえに、自分の絵を手に入れるため、
全てを捧げた戦いの日々だったのです。

わたしには、
『立てる自画像』から顔を掻き取った佐伯の心情を思うとき、
天才故の己に対する厳しさと運命の非常さを思うばかりです。

( Ed.50   サイズ:20×15   雁皮、アルシュ   1996年 )


  
                         

                     eastern youth
                     「旅路ニ季節ガ燃エ落チル」

                            CDジャケットとして
               佐伯祐三の『立てる自画像』が使われているのを、
                ずいぶん前にCDレンタルショップで発見・・・

                          点と線が繋がる気持ち。



Gの肖像   Portrait  G



ひまわりを描きながら、ゴーギャンを待つゴッホ。

ゴッホは、純粋な心の人である。
しかし、ゴッホにまつわるエピソードには、
その激しい言動ゆえに、
すべてがゴシップと狂気に置き換えられてしまうのです。

彼の人生を思う時、あまりに純粋であったがために、
恐ろしく不器用であったということだけなのに。

奇異に見えるゴッホから生まれた作品が
今日まで輝きを失わないのは、
その心の美しい結晶そのものだったからではないでしょうか。


( Ed.50      サイズ:17.5×12.5   雁皮、アルシュ   1996年 )



Nの肖像   Portrait N



死に神にとりつかれた天才画家、中村つね。
 
24歳で結核によって喀血して以来、
1924年の37歳でなくなるまで、
病魔に冒された肉体とは別に、
『エロシェンコ氏の像』などの名作が
次から次と生まれていきます。

命が病によって刻々と削られていくにもかかわらず、
中村つねの描く人物像は、
どれもみずみずしく生気に満ちあふれているのです。

「真の写実家」を自認していた中村が亡くなる2年前に、
鬼気迫る素描の『自画像』を残していますが、
その素描を元に、
死に直面したつねの想いを表現したく版にしたものです。

( Ed.50   サイズ:17.5×12.5   雁皮、アルシュ   1996年 )



*作品写真および作品に添えられていた解説文は、すべて、
作者野口和洋さんの許可のもと、このBLOGで紹介しております。



   




野口和洋 木口木版画展


平成19年4月22日(日)~4月30日(月)
午前10時~午後6時   会期中無休


会場:
鏡石 鹿島神社 参集殿
福島県岩瀬郡鏡石町鹿島379

TEL:0248-62-1670



野口さんとのご縁・・・
カテゴリーの「野口工作舎」をクリックしてみて下さい。

鏡石の鹿島神社参集殿で
『 野口和洋 木口(こぐち)木版画展 』 が開催中です。 

近くに、シフォンシフォン もあり。
お目当てのシフォンケーキは、予約して出かけた方がいいかも。

あたたかな陽気に誘われ、そよぐ風も心地よく、
すいすいすいーっとドライブはいかがですか?


    


国道4号線を郡山から白河方面を目指します。
鏡石町側に左斜めに入ってそろそろいくと、
左手の路地の塀づたいに「参集殿」への看板があります。
そこを左折・・・

小さな踏切が見えてくると、その先に、倉庫のようなもの発見。
その奥が鏡石鹿島神社です。


    


こちらは、勝負の神さまなんだそうです。
娘たち用に、勝守を買い求めました。

自分用に、七福神おみくじをひき、「大吉」に気を良くしたかわぎし・・・。

だからというわけではありませんが、
神社で美術作品展・・・なかなか心地よいものです。


      


そんなすてきな会場での、野口和洋さん(野口工作舎)の初個展に伴い、
ここで、和洋さんの作品について、少しずつ紹介していきたいと思います。


     


2003年、郡山で版画のグループ展があった際に、
和洋さんが数冊作られた、作品に関する資料・・・

懐かしくページをめくって、和洋さんのはじめの一歩を思います。

今回は、1955年制作作品と、作者による作品解説を紹介します。


 


フクロウ   Owl 



1995年の秋、
郡山美術館で開催された『木口木版画講座』に参加して、
柄澤齋氏の指導によって初めて木口木版画に触れ、魅了される。
固くて密なる小さな版木、
その固くて艶やかな版画を刻むビュラン、
気が付くと、その光と闇の世界に引き込まれていたのです。

( Ed.30   サイズ:6×9   雁皮、アルシュ   1995年制作 )


青木 繁   Shigeru Awoki


  

                                 

十代の頃、青木繁の激しい絵とその数奇な運命に
あこがれを持っていました。

恋人、福田たねと過ごした房州布良海岸での思い出が
代表作『海の幸』(1904年)へと結実しながらも、
窮迫していく青木の人生・・・、
開花することなく散っていった天才の29年間は、
あまりにも短かく、はかないものでした。


( Ed.30   サイズ:11.5×10   雁皮、アルシュ   1995年 )



ブランクーシ   Brancusi

 
 


ブランクーシは、わたしの好きな彫刻家のひとりです。
究極まで磨きこまれ、余分なものが削ぎ落とされた作品は、
彼の素朴で飾らないシンプルな性格そのものです。

彫刻家になるためにルーマニアからパリまで歩いてきたこと、
弟子となったイサム・ノグチとのことなど、
どれもブランクーシらしい魅力ある楽しいエピソードばかりです。

版は、パリに着いた若き日のブランクーシ。


( Ed.30   サイズ:11.5×9.5   雁皮、アルシュ   1995年 )



ニコラ・ド・スタールの肖像   Portrait Nicolas de Stael


         


スタールの才能を深く愛していたジョルジュ・ブラックは、
「絵画は本質的に愛のようなものだ。それは力強い。
 ド・スタールにとって絵画とはそのようなものであった。」
という言葉を残しています。

海の見えるアトリエで、スタールは何を思っていたのだろうか。
スタールが描いた海は、どこまでも美しく、そして、悲しい・・・

( Ed.5.0   サイズ:19×16.5   雁皮、アルシュ   1995年 )



*作品写真および作品に添えられていた解説文は、すべて、
作者野口和洋さんの許可のもと、このBLOGで紹介しております。



野口和洋 木口木版画展


平成19年4月22日(日)~4月30日(月)
午前10時~午後6時   会期中無休


会場:
鏡石 鹿島神社 参集殿
福島県岩瀬郡鏡石町鹿島379

TEL:0248-62-1670
当日の告知でごめんなさい。

この22日から、
鏡石町の鹿島神社参集殿で開催されている
野口和洋さんの木口(こぐち)木版画展の情報です。

福島TVで、
本日4月25日(水)夕方17:00~18:00(ローカル)の中で
浜中アナウンサーの取材の様子が、ちらり放送される模様です。
ぜひ、ごらんになってみて下さい。





野口さんとのご縁は、
カテゴリー「野口工作舎」をクリックしてみて下さい。


縁深い野口工作舎、
野口和洋さんの初個展のお知らせです。

野口工作舎とのご縁は、
カテゴリー「野口工作舎」をご覧下さい。






野口和洋 木口木版画展


平成19年4月22日(日)~4月30日(月)
午前10時~午後6時   会期中無休


会場:
鏡石 鹿島神社 参集殿
福島県岩瀬郡鏡石町鹿島379

TEL:0248-62-1670
    

1995年、柄澤齊氏との出会いから
版画を彫りはじめたという
野口和洋さんの初めての個展となります。

過去10年間の木口木版画と
新作のオブジェなどの展示となります。

この機会にぜひご覧ください。

今頃のお知らせでごめんなさい。

のぐちくみこさんが参加している展覧会です。
会場では、2作品、冊子が展示販売されている模様。

20日のPARTYで、ご本人に会えるかも・・・ぜひお出かけ下さい。
2作品については、あとでここでも紹介しますね。

のぐちくみこさんのブログ
うさちゃん奥州日記


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「COLOR PARTY 2007: RED」展

DIC Color Squareにて



武蔵野美術大学基礎デザイン学科OBによる
「色」をテーマにした企画展。

昨年開催した第一回目の「YELLOW」に続き、
今回は「RED」がテーマ。

さまざまな捜索領域を横断する
バラエティにとんだ考え方や作品が
「赤」を通して表現されます。


最終日にはイベントも開催。

出展者によるTALKやプレゼンテーションに、
「RED」の奥行きが感じられます。



時間:1月20日(土)

12:15-13:00:TALKS

13:30-14:30:GUEST PRESENTATION



スケジュール
2007年01月09日-20日



ホームページ
http://www.color-square.com/
(アートスペースのウェブサイト)


入場料
無料


地図
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アクセス
JR東京駅八重洲中央口より徒歩10分、
営団地下鉄/都営地下鉄日本橋駅B1出口より徒歩1分



住所
〒103-8233 
東京都中央区日本橋3-7-20 DICビル1F
電話: 03-3279-0409
Counter
プロフィール
HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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