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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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この1冊は、手にした瞬間、
引き取って帰りたくなる力を持っていました。

賢治を象徴するこの詩が、
一言一言を静かにかみしめ、
味わえる1冊となっているのです。

ざらっとした紙の質感。

唐仁原さんの見開きごとの、
文と呼応する静かな絵。

カタカナでの表記が、
一文字一文字に
ゆっくり関わる時間を生み出す。



いつだったか、
岩手の方言なまりの、この詩の朗読を拝見。

・・・あぁ・・・方言は、土地の言葉はあたたかい。
・・・賢治は賢治の言葉を語ったのだな。


その方は、朗読が終わった時に、
自分の足りなさに照れ、
「賢治さんに笑われっちまぁなぁ」とつぶやいた。

いえいえ、とても心にしみました・・・。

そして、
そんな自分になれるわけがないと、
ふてた自分以外に、
違った目で、
この詩にふれれる自分を、
見つけることができたのでした。


img20050301.jpg


*言葉の力を知る一冊*

「雨ニモマケズ」
(朝日出版社)1,050円(税込)
宮沢賢治 文  
唐仁原教久 絵
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日本から遠い遠いあるところに
西洋とちの木という名前の大きな木があります。

まっしろい花の中から、
緑色のとげとげの玉が顔を出します。

秋になるとぱっくりと割れて、
つやつやとした茶色い実を
たくさん地面に落とします。

木の実は食べられませんが、
こどもたちは喜んで拾います。
動物や人形を作って遊ぶのです。


このとちの実のこどもが、
この世に命を授かりました。

名前はキップコップ・・・
台所の物置に住んでいます。


チャルカスタッフが、
ベロニカさんの私家版のすてきな絵本を
日本に紹介してくれたのは、
2004年の夏のことでした。

こうして、日本語で出会えてうれしいけれど、
出版流通のもろもろを考えると、複雑な心境です。



ベロニカさんの大事にしているモチーフ・・・
ぜひ、手にしてみて下さい。


img20050224.jpg


*マロニエと遊ぼうの一冊*

「ゆきのなかのキップコップ」
(風濤社)1,260円(税込)
マレーク・ベロニカ 文・絵  
羽仁協子 訳
北のくにに、とてもさむがりやのねこが住んでいました。
寒さに耐えかねて、
あたたかい南のくにへ行こうと、ずんずん歩いていきました。


通りかかった家の軒下に、洗濯物を発見。
今夜はここにおじゃまして、休ませてもらうとしよう。

・・・ところが眠っていたら、
闇にまぎれて洗濯物といっしょに、
洗濯機の中にほおり込まれてしまったから、あら大変!

ガーガー ブクブク めがまわるぅ・・・。
水分絞られ、しわを伸ばされ、吹きすさぶ雪の中、
洗濯ものと一緒に、ロープに干しつるされてしまいました。

こちっこちっと、こおっていくねこ・・・・・
このままじゃ、きっと殺されるぅ・・・!



笑い飛ばしながら、
他をうらやましがっているだけではだめなこと、
気持ちひとつで仕切りなおせることもあるってこと、
じんわり心にしみてきます。



img20050224.gif



*季節は巡り春は来るの一冊*
「さむがりやのねこ」(フレーベル館)1,050円(税込)
わたなべゆういち 作
春夏秋冬・・・14本の並木道が広がる。

1年の移り変わる風景が、
それこそ、ずらりと並んでいる。


屏風のように広げて飾ったり、
ゆっくり並木道を散歩するように見てもらえたら・・・。

作り手の思いが折りたたまれている。


この本の魅力は、つくりと共に、その言葉の響き・・・。
絵本ライヴで読みたくなってしまった。うずうず。


亀山達矢と中川敦子による
注目のユニット “tupera tupera”。

http://www.tupera-tupera.com/

これは初の絵本。

11月には、PIEBOOKSから、
もう1つ新作のジャバラ絵本といっしょに発売される予定。
私家版の入手は、あとわずか。


img20050220.jpg


*移りゆく季節と散歩の一冊*

「木がずらり」(私家版)¥1,900(税込)
亀山達矢・中川敦子(tupera tupera)

2004年10月17日発行   印刷・製本 文祥堂印刷株式会社
13ページジャバラ折り 限定1000部(シリアルナンバー入り) SIZE  W13×H28(cm)    


*お知らせ・・・

「ネコの履歴書」展の中で、3月12日(土)にtupera tuperaの初ワークショップあり。
布やボタン、絵の具などを使って、描いたり、くっつけたり・・・自分だけのネコを作る。
(本体のネコ準備済。裁縫が苦手な方でも大丈夫!)

3月12日(土) 第1回 11:00〜14:00  第2回 15:30〜18:30 (各回定員6名)
参加費:4,000円


「ネコの履歴書」展
期間:2005年3月5日(土)〜3月13日(日)  場所:オルネ・ド・フォイユ(青山)
http://www.ornedefeuilles.com/
しーんと静まりかえっていた雪深い森の中。

はなをくんくんさせて駆けていく動物たち。
モノトーンの世界が、徐々にいろどられていく。

美しい絵と詩のような文・・・
この間(ま)は、じっと春を待つ感覚。
匂いが感じとれるかな・・・春の匂いだよ。

何かが芽吹くその音が、
耳をすますと聞こえてくるようね。


季節の訪れを体で感じてみよう。
ほら、春はそこまで来ているよ。


img20050214.jpg


*春の訪れ感じる一冊*

「はなをくんくん」
(福音館書店)1,050円(税込)
ルース・クラウス文 
マーク・シモント絵  
きじまはじめ訳
ありくんがお風呂で冒険だ。

シャワーホースを滑り降り、
大ジャーーーーンプ。

泡だらけの体で、あわあわダンス、
くるくるスピンに、スピードスケート
・・・大変な騒ぎ。


調子に乗って遊んでいたら、
松葉杖姿になってしまいましたとさ。

間が悪いし照れくさい。

しかし、めげない笑顔で手を振るありくん。
うんうん、わかるぞ。


img20050216.jpg


*気をつけて暮らそうの一冊*

「ありのあわわ」
(福音館書店)410円(税込)・・・現在品切れ
こどものとも 012  2002年10月号
つちはしとしこ 作


「ありのあちち」の続編。
うちの母ちゃんはすごいんだ。

壊れかけた電気製品を、

気合い一発で直すことができる。

洗濯機、テレビ、冷蔵庫・・・

何でもOK。



キック!パンチにチョップ!

チョップ×2!!

パンチ!キーーーーーックッ!!!

ほらね?



ある日、

こわれた洗濯機のように

ガーガーいびきをかいて

父ちゃんが寝ていた・・・。

母ちゃんはどうするんだろう・・・?



そうかぁー、そうきたわけね・・・。

ジーン。

うーん、

母ちゃんはやっぱりすごい?



女の人が暗いと、

家庭はドンヨリ暗いです。

母ちゃんの元気は

家族の元気の源。



だから・・・

こんな豪快で

たくましくてあったかい

肝っ玉母ちゃんに憧れます。



笑い飛ばしてエールもらって、

よっしゃー!

今日も一日がんばろう。



img20050215.jpg



*愛と気合一発の一冊*

「かあちゃんのせんたくキック」

(文化出版局)

1,365円(税込)

平田昌広 文  

井上洋介 絵
愛だねっ、愛。

http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/26



img20050214.jpg



*愛情表現の粋な一冊*

「ねこのオーランドー 海へいく」

キャスリーン・へイル 作・絵  小沢正 訳

(童話館出版)1,839円(税込)
かわいい実をつけたいちご。

いちごばたけの土の中に、いったい誰が住んでいるの?

そこには、小さな小さなおばあさんがすんでいる。

おばあさんには大切な仕事がありました。

それはね・・・。



赤く色づくいちごのひみつ。



img20050210.jpg



*赤色つけたのだあれの一冊*

「いちごばたけのちいさなおばあさん」(福音館書店)800円(税込)

わたりむつこ 作  中谷千代子 絵
春が近づいてくると、img20050511.jpg

地面の下ではふしぎなことがおこりはじめる。

根っこのこどもたちが目を覚まし、

地面の上の春のしたくをするのだ。



冬の間、地面の下ですごす

花の精、草の精のこどもたち・・・

春の始まりと四季の移り変わりが、

その姿に託し描かれている。



*春のしたくをしなくっちゃの一冊*

「根っこのこどもたち めをさます」

(童話館出版)1,400円(税込)

ジビレ・フォン・オルファース絵 

ヘレン・ディーン・フィッシュ文 

石井桃子訳
もしゃもしゃちゃんと呼ばれている女の子がいたの。

この子は、髪の毛はとかさない。

歯もみがかない。そしてお風呂もきらい。



ある日のこと、

こどもたちで仮装パーティーをすることに。

もしゃもしゃちゃんがなりたいもの・・・

それは妖精なんですって! 

聞いたみんなは大笑い。

「きみが妖精?髪の毛がもしゃもしゃのくせに!」



・・・もしゃもしゃちゃんは、

妖精に変身することができたかな?



ハンガリーで、

この作品のオリジナル版が出版されたのは1965年。

それをもとに4場面新たに描き加えて、

ベロニカさん初来日にあわせての出版となりました。



img20050208.jpg



*キュートな君はどこにいるの一冊*

「もしゃもしゃちゃん」(福音館書店)1,155円(税込)

マレーク・ベロニカ 作・絵 みやこうせい訳



ディアフィルム幻燈会

女性に人気の「みにくいおんなのこ」は、

この「もしゃもしゃちゃん



ラチとらいおん」もあわせてどうぞ・・・

http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/21



郡山での幻燈会情報はこのHP−TOPをスクロール。他BBSにてご確認を!!
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自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
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