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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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1978年にこの歌は生まれ、
「ママと遊ぼう ピンポンパン」で放送、
その10年後に「ひらけ!ポンキッキ」でも再度放送されました。

多くの親子に愛されてきたこの歌は、
2001年、似合いの絵に出逢い、すてきな絵本になりました。



かばの絵を描いているのは、1972年から25年間、
北海道旭川市旭山動物園飼育係として働いた経験のあるあべ弘士さん。

動物たちと直に触れ合ってきた経験は、
愛情深い鋭い観察力として、十分絵に生かされています。
あべさんの描く動物たちは、みな生命力に溢れ、とてもいきいきしてます。

この絵本のかばさんに会って、
歌を口ずさみながらページをめくっていくと、
ゆったりとおおらかな気持ちになれるようです。



おーい おーい   かばくん !








*かばくんにあおうかの一冊*
「おーいかばくん」(ひさかたチャイルド+SONGRECORDS)
中川いつこ 作   あべ弘士 絵   中川ひろたか 歌



2002年チャイルドブックアップルからペーパーブックとして登場。
2007年CD付絵本としてハードカバー化され新装出版となりました。




あべさんの描く動物たち・・・
「どうぶつえんガイド」(福音館書店)
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かえるのごんのおなかを見ると、なぜか「ばんそうこう」がぺタリ。
「ばんそうこう」をめくると、そこには、押しボタン風の「おへそ」があったのだっ。
かえるに「おへそ」?

しかしこの「おへそ」只者ではないのであった。
雲を生み出し悪者退治。りっぱに役目を果たし、誇らしげなのだ。

仲間たちと旅に出たごん。
この「おへそ」の力を借り、山賊と戦ったり、コミカルな時代絵巻模様の旅は続く。
いざっ、いざ行かんっ!



赤羽さんの絵が、ダイナミックでありながら、ユーモアたっぷりてんこ盛り。

全巻それぞれ、かなりの厚みがあり、これは長めのお話・・・
心して読まねば・・・と思いきや、だれることなく一気に読ませてくれまする。
これぞ、絵力みなぎる傑作絵本。

おみごとっ・・・。合掌・・・。





「おへそがえる・ごん1」 ぽんこつやまのぽんたとこんたの巻





「おへそがえる・ごん2」 おにのさんぞくやっつけろの巻





「おへそがえる・ごん3」  こしぬけとのさまの巻



*旅は道連れ東へ西への一冊*
「おへそがえる・ごん」(全3巻)
(福音館書店)絶版(1986年初版)
赤羽末吉 作


現在小学館から出ている大型版で再会叶いますが、
やはり元祖のこの版で再会したい作品です。
自分はもちろんあなたにも、
誰にでも身におぼえのある「はずかしかったこと」
些細なことのように思える、小さな事件の数々。

・とび箱をとんだ瞬間、おならが・・・。
・学芸会のステージでセリフを忘れた。
・好きな人の前でおもいきりころんだ。etc.



その類は、挙げればきり無し、限り無し、
かわぎし・・・日々、その連続であります。

失敗の多さ、あまりのダメさ加減に、
自分で自分にほとほと呆れ、滅入ることも多いけれど、
それも全て、暮らしのおもしろスパイスと決め込み、
最近は、開き直っておりまする・・・。




我が家の娘にも当てはまることを発見。
・友だちの前で、赤ちゃんの時のあだなで呼ばれた。


・・・おもしろくて、ゲラゲラ、それとも、くすっと笑っちゃう?

その気持ち、よくわかるけれど、
本人、意外に傷ついてることもあるから
気をつけて接してやってはくれまいか・・・ヨヨヨ(涙)・・・なぁんてね。



めげるな、自分!生きてりゃ、いろいろあるもんさ。

悲しみでこころ潰れるより、
またやっちゃったよ、とほほのはははと、笑えた方がいい。
そんな笑顔の日々を重ねていきたい。

あっちぶつかり、こっちぶつかりしながら、人生テクテク歩いていくぞーっ!



   



*小さな赤面体験談の一冊*
「めちゃくちゃはずかしかったこと」
(あすなろ書房)1,050円(税込)
リュドヴィック・フラマン 文 
エマニュエル・エカウト 絵
ふしみみさを 訳
      ねえ、いるか

                  なあに、くじら





工藤直子さんは、繕わない自然体の言葉をつづるひと。
文字が声にのり語りだす・・・。
偉ぶらない詩人工藤直子さんの魅力は、そこにあるように思います。





「くじら」と「いるか」
異なる個性の両者が紡ぐ、ささやかな、日々の物語がここにあります。





自分を、孤独が好きなタチだと思うのが好きな「いるか」
孤独が好きなタチだと思っている「くじら」

ゆるやかな時間の流れの中、両者は、ある距離感を保っています。






孤独が好きなタチでも・・・


    時々誰かと一緒にピール(お茶)を飲みたくなる






とりたてて会話をしなくても、
確かな繋がりを信じることができる・・・根拠なき安心感・・・

べったりと、もたれかかるのではなく、
互いを思いながら尊重しあっている、
そんな風に、友だちとの関係を描いたところにひかれます。






両者の、そのどちらでもない自分だけれど、
「いるか」が「くじら」にあてた手紙を読んだ後は、
勝手に「くじら」の気分になって、
自分にとって大切な「いるか」の誰かさんを思ってしまいます・・・。




                       matilde   2007.6.19 IKOIより・・・




この作品の、シンプルな長さんの線描が、
工藤さんのことばと呼応し、生み出す世界は、
とてもおおらかで、優しくて、あたたかい。



大事な誰かを思う時、
時には「いるか」でありたくて、時には「くじら」でありたくて。




     



*何気なくかけがえのない距離の一冊*
「ともだちは海のにおい」(理論社)1,260円(税込)
工藤直子 作   長新太 絵






この25日で、長さんが逝ってしまって2年。
・・・亡き長新太さんに・・・合掌・・・。


たいようオルガン たいようオルガン
たいようが オルガン ひいて あさがきた
ゾウバスはしる みちせまい みちほそい



ゾウバスは、
たいようオルガンに見守られ、長い長い旅をします。


のりたいひとは てをあげて
どうぞ どうぞ



旅の間にはいろんなことがあります。
出会いがあり、別れがある・・・人生そのもののよう・・・






主人公は「ゾウバス」なのに
なぜにタイトルは「たいようオルガン」なんだろう?

そこにたどり着くためのキーワードは、きっと、橋と雲と太陽。

旅をしていく中で、いくつもの橋を渡るゾウバス。
何かが起こって橋を渡る。 また何かが起こって橋を渡る。
その時、太陽は?雲は?





太陽が大切なものだということは、
誰もが知っていることだけれど、
その存在って、普段は忘れていたりします。

大切なものって、案外身近なところにあったりするのかも。

空気のように自然に、いつもそこにあるので、
意識されなかったりするけれど、それでも、
私を、あなたを、君を、必ず見守っていてくれる・・・。




助詞を抜いて生まれた言葉のリズムは、
オルガンの調べに乗って聞こえて来ます。

そのリズムに乗ったゾウバスは、
山越え、森を抜け、橋を渡って、どこまでも進んでゆくのです。



荒井良二さんらしさが弾けたすんごい絵本が生まれたもんだ・・・
力強くのびやかな感性みなぎる秀作絵本誕生に、
カーテンコールが鳴り止まないよ・・・
元気が出てくるすてきな作品、本当に、ただただ拍手です。



               


*心強さを力に変えてその足で進み行く一冊*
「たいようオルガン」(アートン)1,470円(税込)
荒井良二 作

ある朝、リスはびっくりして目を覚ましました。
お月さまがリスの家におっこちてきたからです。
お月さまがぼくのところにあるのが見つかったら、
泥棒だと思われて、牢屋に入れられちゃう。
お月さまをどこかへやらなくちゃ!




表紙絵で示す、そのタイトル。
「お月さま」相手にふんばっているリスの図。

表紙をめくってすぐ、
「お月さま」の種あかしから始まるのだから、
えっ?いいんですか、それで・・・?
拍子抜けしたような、展開が気になるようなと、
何やらつかみから、
作品のペースに、しっかと巻き込まれている模様・・・。



デッサン力に長けた写実的な絵。

モノクロで描かれた妄想の場面と、
現実世界を描いたカラーの場面、
その間は絶妙で、テンポ良く話は進んでゆきます。

リスは大まじめで奮闘し、
勝手に妄想・落胆し、また奮闘します。

あわれなハリネズミと、無我夢中の暴走ヤギが、
一味も二味もいい味出してます。
GOOD JOB !!  (・・・???・・・)



はたで一部始終を見ている読み手は
「お月さま」の正体を知っている、
そんな構図も手伝って、何倍も楽しめたような気持ち。

シンプルな中にちりばめられた、
その芸の細かさにやられ、おかしくってたまりません。



作者のゼバスティアン・メッシェンモーザーは、
ドイツで注目の若手絵本作家。

この「リスとお月さま」は、
2005年ボローニャ国際ブックフェアの
ベスト・イラストレーター展ノミネート作品です。





*大まじめのユーモアの一冊*
「リスとお月さま」
(コンセル)1,680円(税込)
ゼバスティアン・メッシェンモーザー作  
松永美穂 訳


プンとすぐにふくれるので、
ふみかのあだなは“ぷんかちゃん”。
(強烈だぜっ・・・いやだぁ・・・
 そんな風に呼ばれたくはない、まる。)

おこりんぼだから、
ぶらんこや、色えんぴつがお友だち。

ひとりの方がおもしろい・・・?だけど・・・。



おとなでこどもな、ひとのこころ、
その揺れるさまを、
いつも見事に表現する薫くみこさん。

「あのときすきになったよ」を改めて読み返しました。



                   あのときすきになったよ




共感できる部分をもつ作品にふれると、
こころは、じんわりぬくもります・・・。


気づいてほしいな。
自分をわかってくれるひとって、
この世の中に、絶対いるんだよ・・・!


  


*ひとりもいいんだけどねの一冊*
「プンプンぷんかちゃん」
(ポプラ社)1,155円(税込)
薫くみこ 作  山西ゲンイチ 絵
「少女ファイト」・・・
漫画ですが、長女まあや(中3)推薦の作品です。




小学生の頃「狂犬」と呼ばれ、
うとまれた経験から、ひとを傷つけることを恐れ、
本来の自分を
消して生きる道を選んでいた中学生の練(ねり)は、
ひとに評価される才能はなかったけれど、
嫌なことから逃げるために、
ひたすらマンガを描いてきた学と出会います。

その他も個性豊かなひとたちが登場。
人間関係は微妙に交差してゆきます。
その描き方は、
この年代の子の心情を、見事にとらえています。



ダメさも良さもひっくるめてみな、自分そのもの。
それと、どう向き合って、
あるいは、どう寄り添って生きていくのか・・・。

挫折、嫉妬・・・重く、暗く、ドロドロした部分がありつつも、
所々、ボケと突っ込みなど、笑える抜け感を織り交ぜ、
あこがれや情熱や夢が、純粋なきらめきを失わず描かれています。




我が子や、
知りうるこどもたちの成長と重ね合わせながら、
この作品の行く末、見守りたい気持ちです。






  


「少女ファイト1」
(講談社)620円(税込)
日本橋ヨヲコ 作


「生き方が雑だな」

主人公の大石練は15歳。
バレーボールの名門・白雲山学園中等部に在籍していた。

小学校時代に全国大会で準優勝したチームの
キャプテンであったほどの実力を隠しながら、
中学に入学してから、練はずっと自分を抑え続けていた。

「そのままでは、いつか自分に殺されるぞ・・・」

集団スポーツの中で、自分を殺さなければいけない理由は?
それでもバレーを辞められない想いとは・・・



 


「少女ファイト2」
(講談社)620円(税込)
日本橋ヨヲコ 作


「私は・・・自分の個性をなくしたいです」

黒曜谷高校に入学した練。
出会ったのは、一癖も二癖もありそうな面々ばかり。

新入部員恒例の儀式を受けることになるが、
そこで練は血が沸き立つような感情を覚える。

練を待っていた新たな出会いと戦い。
死んだ姉が過ごした高校で、練は新しい扉を開く。



     漫画家日本橋ヨヲコ公式サイト 
         週刊日本橋ヨヲコ

福島県出身の詩人 草野心平さんは、
カエルをモチーフに、多くの詩を書いています。


るてえる びる もれとりり がいく


「ごびらっふの独白」は、
全編カエル語でつづられた、哲学する詩。

カエル語一句一句を、
頭だけで解読しようとすると、
その難解さに苦しむことに・・・

心平さんは、
カエル語で、その音の響きを届け、
自身の日本語訳を付けることで、
音楽のような、この独自の詩の世界を表現しました。


われわれは 
ただ たわいない幸福をこそ うれしいとする


心平さんのこの詩に、
いちかわさんは、自然体で寄り添い、絵を描き、
瑞々しい、命の輝きに満ちた絵本が生まれました。



    


*哲学するカエルの言葉を聞く一冊*
「ごびらっふの独白」(ほるぷ出版)1,260円(税込)
草野心平 詩   いちかわなつこ 絵   齋藤孝 編




ひなぎくにて、
「ごびらっふの独白」の原画展が開催されます。
6/15(金)~19(火)

ひなぎく

パンツを一枚、目の前においてじっと見てみた。
(変な趣味ではありません・・・)

あらためて眺めてみると、
穴が三つもあって、結構複雑なつくりしてる。


たかだかパンツ一枚とあなどるなかれ。

立ちはだかる大きな壁・・・
ひとりで上手に、パンツをはくっていうこと!



パンツはね 
はじめに かたあし いれるでしょ
それから もうかたっぽ いれるでしょ




この作品に描かれた、
小さなおともだちの、パンツを巡る奮闘ぶりは、
決して大げさなことではありません。

最初は誰もがへたくそだった。
はじめの一歩の、おそるおそるのあの気持ち。
できなかったことが
やっとできるようになった日のうれしい気持ち。
思い出し、ふき出し笑いしながら、応援しちゃう。

がんばれ!えっちらおっちら、がんばれ!
大きくなるっていうことは、ハラハラドキドキ、奮闘の日々。




昨年12月に逝ってしまった女優の岸田今日子さん。
その言葉にぴったりの、
ユーモアあふれるあたたかな絵を描いたのは
親友である佐野洋子さん。









































すてきな作品に会うこと叶ってうれしいです。
・・・感謝・・・合掌・・・



 



*パンツをはくのは大変だの一冊*
「パンツのはきかた」
こどものとも 年少版 2007年5月号
(福音館書店)380円(税込)
岸田今日子 ぶん   佐野洋子 え





楽譜がついているのだけれど、
音符がよめず、口ずさめないのがくやしい・・・
どなたか教えて下さーい!

たのしいかお、かなしいかお、
わらったかお、ないたかお。

おこったかお、ねむったかお、
たくましいかお、こまったかお。

あまいかお、からいかお、
いたずらなかお、すましたかお。

いいかお。



顔は、その時々の、こころの色が表れるところ。

シンプルなデザインで、いきいきと、
ひとの表情を描いたこの作品は、
ページをめくるひと自身へ、ストレートに届きます。



楽しいことはあったかい?
笑顔で過ごせたかい?

悲しいことがあったのかい?
そんな時は、泣いてもいいんだよ。



こころの動きのままに過ごせるほど、
単純ではないのが、生きるということだけれど、
自らのこころは、素直に受け止めよう。


今日の自分・・・どうよ?


喜怒哀楽、
あって当然、それが・・・人生。


 
   


*どんな顔に会えるかなの一冊*
  「かお かお どんなかお」
   (こぐま社)840円(税込)
       柳原良平 作



                                        柳原良平のたのしい紙工作


     


顔・表情つながり・・・ どんなきぶん?
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プロフィール
HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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