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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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たんじょうびがやってくるよ


マットな質感の風景や模様が描かれたnakaban
ワールド。

独自の「たんじょうび」の解釈が綴られた、ひらがなと英語、
2種類のことばは、その絵の中に、静かに佇んでいます。


たんじょうびには
せかいじゅうのありがとうが
つまっているよ



繊細なnakaban
の魅力。
静かにおだやかに、彼の中にある世界観。

愛に満ちあふれたギフトのこころが、虹色の海を泳いでゆきます。





*出会えたことに感謝の一冊*
「バースデイブック」
(アムズ・アーツ・プレス)1,313円(税込)・・・絶版
nakaban
  絵・文




nakaban関連の過去Blog・・・

チャルカのnakaban POST

チャルカのディアフィルム幻燈会 ボリボン


nakaban個展 「ファ海岸」



絶版の作品ですが、きりん果TOM'S BOXで販売中。
Pooh&Peaでも、数冊、絵本ライヴで販売します。
お問い合わせはMAIL  BOXからどうぞ。
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たんたんぼうやが あるいていったら
あとから だれかが たんたんたん



たんたんたん  たんたんたん
リズムに乗ってテクテク行くと、いろんな動物に会うぼうや。

出会った動物になりきって、ぴょんぴょん飛び跳ねからだを動かし、
きゃっきゃとはしゃいで笑顔ですごし、わーおんあくびでねんねの時間。

声に出して呼んでいくうちに、心地良いリズムが自然に生まれます。


絵本を離れた時でも、
日差しあたたかな日に、てくてく気分良く歩いている時、
「たんたんぼうやが・・・♪」と、
ふと口をついて、唱えてしまうなんてことが、あるかもしれない!

おとなもこどもも楽しめる、
Pooh&Peaおすすめ太鼓判、元気印の一冊です。





*リズムに乗ってさんぽしようの一冊*
「たんたんぼうや」(福音館書店)600円(税込)
かんざわとしこ 文   やぎゅうげんいちろう 絵




家庭文庫をしていた友人から譲り受けた
我が家のペーパーブックは、何度もめくられヨレヨレ。
これは愛された本の勲章です。
ふくろうのフクちゃんは、
森の平和を守るため、今日もきりりとパトロール。

出会うみんなに「かわいい」と言われるけれど、
テンション下がるよ、やめてよね・・・。

大まじめで、自称凄腕ハンターとすごむ彼は、
ご機嫌ななめの大憤慨。


オレは、かわいくなんかないんだぜっ!


グチを受け止め、彼を包み込む、
こんなおおらか母さんにはなれないけれど、
いたく感心・・・いたく感服。

教訓。
ほめ言葉には・・・気をつけろ!



照れや気まずさ、気恥ずかしさ。
身の置き所ない間の悪さ。

誰もが持つ小さなプライドと
あまのじゃくなこころ模様の描き方に、
さすがジョナサン・アレンと拍手ものです。





*ほめ言葉には要注意の一冊*
「かわいくなんかないっ!」(評論社)1,365円(税込)
ジョナサン・アレン 作  せなあいこ 訳




ジョナサン・アレン関連・・・過去Blogより
メチャクサ
だるまさんがころんだ・・・耳になじみ深い、このことば・・・。


この詩は、だるまさんを文頭に据え、
ひらがな10文字を、韻を踏みながら100行、
合わせて1,000文字の文章となっています。

一見、ことば遊びのような楽しげな印象。
しかし矢川さんは、自らが課した、制約多いこの詩の中で、
実に豊かに、人生の喜怒哀楽を書き綴っています。


だるまさんのその風貌が比喩するように、
人生の波に翻弄され、
手も足も出ず転んでしまうことがあったとしても、
あきらめずに起き上がり、たくましく日々を生きようとする姿・・・

リズムにのって、ことばをつぶやき、かみしめると、
共感できる何かが、自分の中にあることに気づきます。
音楽のように、こころに染みる・・・



絵は、矢川さんを母と慕う
ミュージシャンの知久寿焼(ちくとしあき)さん(たまのヴォーカル)。

シンプルな線で描かれた知久さんのだるまさんは、
愛らしさと哀愁を合わせ持つ、不思議な魅力に溢れ、
矢川さんのこの詩に、とてもお似合い。

味わい深い詩画集です。






*千文字で綴る人生の一冊*
「だるまさん千字文」
TOM'S BOX)735円(税込)
矢川澄子 詩  知久寿焼 絵
フリーカメラマンの中里和人さんは、
日本の景色の中に潜む、
日本的な手触りって
いったい何だろう・・・と、
ずっと考えてきたのだそうです。


北海道から沖縄まで、
日本全国を巡り、撮り続けた様々な小屋。

トタンや木切れで作られた農機具小屋や消防小屋など、
かつてはどこでも見かけた素朴なたたずまい。
これは、カタログ写真でも記録写真でもありません。

中里さん
が小屋と出会って、
触ったり、いろんな角度から眺めたり、
それを建てたひとのことなんぞにまで思いをはせ、
小屋そのものと対話し
「小屋の肖像」を写し撮った、そんな写真なのです。


は、なぜこんなにも、
魅力的な写真として、小屋を撮りえたのでしょう。


・・・中里さんは、小屋の「作り手」に着眼しています。

それぞれが働く建築物。
機能性を重視していても、
作り手のセンス・アイディア・工夫の跡がそこにあり、
それは、(アート作品を作ろうという)
「作意抜きの美しさ」をたたえているのです。

それが、出会った小屋たちの
限りない魅力となっていると、中里さんは語っています。


文を担当された谷川俊太郎さんは、
小屋をキャラクター化することなく、
絶妙な距離感を持つ言葉を生み出しました。



普段は気にも留めない、
見過ごしそうな風景の中に、
美しいものが、ずいぶんあるのかもしれません。







*名もなき素朴の魅力に出会う一冊*
「こやたちのひとりごと」
(ビリケン出版)1,575円(税込)
谷川俊太郎 文  中里和人 写真
かわぎしとK小の男の子たちとの
大事な合言葉・・・「ミックスジュース」・・・ふっふっふ。

とっておきのその言葉がタイトルの、キュートな絵本に出会いました。



なにかいいもの さがしにいこう


ここでは「おひさま」「太陽」は、「おひさん」なのね。
その響きは、あったかくてすてき・・・。

白い紙に黒一色で描かれているのに、
ひんやりした感じが少しもないのが不思議です。

ことばはあくまでシンプル。
その絵とことばの「間」は、すっきりしていて心地良い。


絵と言葉の呼び合う関係、その呼吸を、
進藤小夜子さんというひとは、
感覚的に確かにわかっているのだなと思いました。


なにかいいもの さがしにいこう

それがあなたのミックスジュース!






*十人十色の味がするの一冊*
「ミックスジュース」(私家版)500円
進藤小夜子 作
「このみち いったい どこまでつづいてるんやろ」

一匹のアリが、原っぱから かわらへ、
かわらから 森へ、森から沼へとやってきた。

暗くて怖い沼だけど、沼の主はなんでも知ってる。





おじけづきそうな自分を奮い立たせ、
知りたい気持ちをヌマベリ(沼の主)に問うてみたアリ。

ど迫力のヌマベリの答えに思わずうなる・・・深いです・・・。




道はどこまで続くのか。
ここで終わってしまうのか。

さんぽはどこまでも続いて行くのだろうか。
ここで終わってしまうのか。




京都大学農学部卒業の画家こしだミカさんは
生命力あふれる力強い線で、
ぐいぐい生き物たちを描いています。


日々の暮らしの戸惑いも不安も、
なんだかんだありながらも
泥臭くバタ臭く生きてゆく、そんなたくましさも、
こしださんは、ぐいぐい描いていますよ。


悩みはあれど、生きていきましょう。
生きて・・・いきましょう。





*答えはどこにあるのだろうの一冊*
「アリのさんぽ」(架空社)1,680円(税込)
こしだミカ 作
あーっ!
なぜにこのねこは、
「ブチョロビッチョロ」と呼ばれているの?


ブチョロビッチョロは、チコちゃんの家のネコ。

毎日同じごはんに、チコちゃんとの遊び、
どれにもほとほと嫌気がさして、
ブチョロビッチョロは、とうとう家出を決行してしまいます!


思い込み激しいあの関わりから、
逃げたくなるのは当然と思い、猫に同情・・・

複雑でありながら、
なぜかしっかと耳に残る絶妙なネーミング。

涙も鼻水も(!)流しながら探す姿。


大島さんの描く、親しみやすく伸びやかな、
楽しい絵本が大好きです。


*家出の理由はおわかりですかの一冊*
「ブチョロビッチョロはどこ?」(学研)1,260円(税込)
大島妙子 作




歯がぬけた
2006年春、TOM'S BOXで会った絵に、
この作品の中で再会叶い、感激・・・


吉祥寺 かっ歩





暑い夏の日・・・

にわとり、こども、おとな、ねこ、
とけい、きんぎょ、ブランコ、がまがえる、
すいか、トマト、たいよう、ありんこ、
いしころ、こかげ、ひまわり、いぬ。

みんなみんな、無防備なまでに、
こころもからだも安心して、ゆるみきって眠っています。




その安心は、穏やかな眠りの中で、
命をしっかりと育むものなのでしょう・・・

折り込みふろく「作者のことば」の中に記されている
「安心立命」の意味を考えながら、
いつかはそれぞれが巣立ってゆく、
あるいは旅立ってゆく家族との暮らしを、
日々大切にしたいと思うのでした。







*安心立命にたどりつく一冊*
「しずかなまひる」
こどものとも 年中向き 2007年8月号
(福音館書店)380円(税込)
片山健 作
1970年にかかれたアン&ポール・ランドの絵本。
谷川俊太郎さんの日本語訳で登場です。



耳をすまして聞いてごらん

ぽつん  ばつん  どさん!
うぉぉぉぉぉぉぉわぉぉぉぉう!
ばたん!  ちゃりんちゃりん  こんこん!  
しぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・
さくさく  かりかりこそこそ  ぶーん
ぱぱぱぱ!  ぴーぽーぴーぽー!




音は確かに、そこいらじゅうに溢れ、
私たちは、音に囲まれ暮らしています。

聞こえる音には、場の気配があるもの。
においがしたり、動きを感じたり、
それは、暮らしの手触りから身につける力・・・


今、あなたには、どんな音が届いているんだろう?






耳をすまして聞いてごらん・・・

とおくから ちかくから
そらから じめんから、
そこらじゅうから おとがくる。






*耳をすますと聞こえてくるよの一冊*
「きこえる!きこえる!」(集英社)1,680円(税込)
アン・ランド ことば
ポール・ランド え
たにかわしゅんたろう やく

大好きな作品が、ハードカバー化されました。



にぎやかなおかしきさんちの暮らし。
取り立てて特別という訳ではない、くりかえされる毎日の生活。

笑ったり泣いたりしながら家族と過ごす。
日々の暮らしは、いとおしい・・・





*ぶつかりながらも関わり続けようの一冊*
おかしきさんちのものがたり1
「4にんのこえがきこえたら」
(フレーベル館)1,260円(税込)
おのりえん 文   はたこうしろう 絵



1・・・ということなので、続編もこれから期待できそう!
楽しみです。



以前の紹介内容・・・

2004.9.20 BOOKより
4にんのこえがきこえたら
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プロフィール
HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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