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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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以前紹介した作品ではあるのだけれど、時折めくる大事な絵本・・・・・。



外国人が日本語訳で表現。
アーサー・ビナードさんは、中原中也賞受賞者で、
日本語の美しさを表現することにたけた詩人。
(奥さんは、小気味よい名訳をされる、詩人の木坂涼さん)

生き生きした表情の野菜たちと、
ビナ−ドさんの、詩人として生み出したことばのしずくが、
あうんの呼吸でピッタリあっています。

この表紙のデザインに、まず、ひきつけられます。

ページをめくるたび、ことばをつぶやくたび、
この絵本に出会った喜びを感じます。
1ページだけふれても味わえるのよ。



ある男の子は、この絵本を読んでいる時、
ある場面で泣き出してしまったといいます。
それは、ひとりだけぼうぼう頭でほかのこたちと違って、
どんな気持ち?というページ・・・。

その子は、片手にハンディをもっています。
ぼうぼうに生えたねぎぼうずさんの頭の毛(根っこ)を
切ってあげたいと見つめていました。
長い時間そのページを見つめているその子に、お母さんは、
言葉にならないもろもろの思いを胸に抱きながら、沈黙のあと、
このねぎぼうずさんの頭は、このままでいいんだよと語りかけたとのこと。

・・・・・何年も前、Pooh&Peaが読み渡した後にうかがった、
ご家族での、絵本にまつわるエピソード。
会うたび、今でも、我が家のBEST1だと言ってくれます。


こころに引っかかる1冊に出会えるということは、
いろんな意味で、すてきなこと。

この一冊は、生きていこうとするものに
エールを送ってくれる絵本だと思います。


img20050819.jpg


*喜怒哀楽が人生さの一冊*
「どんなきぶん?」 (福音館書店) 1,575円(税込)
サクストン・フレイマン+ジュースト・エルファーズ作 アーサー・ビナード訳  
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プロフィール
HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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