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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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おじぎちゃん”ピンズ(TOM'S BOX)で紹介の

バムケロシリーズは、はまるひとには、どつぼの一冊。



ここであらためて紹介する必要もないほど、

人気があり、有名な絵本ですが、あえて・・・。



島田さん は、このバムや、

MOE(白泉社)で掲載になった

ぶうちゃんとおにいちゃん」のような、

誰もがかわいいと評することは‘ない’風貌の

キャラクターの描き方を、

大事に描きたいもの』として

自身の中にちゃんと持っている。



出版社へ作品を持ち込んだ時、

ほとんどの編集担当者が、

このキャラクターの顔を

愛らしく変えないと売れないと言ったらしい。



そんな時、彼女の中のゆずれない思いと、

作品づくりの姿勢をちゃんと受け止めて導いてくれた編集者

TOM'S BOX 土井さん との出会いがあって、

ようやくバムケロシリーズが世に出たのだ・・・。



自分のこだわりを妥協せずに貫きながら、

商業絵本としての届ける相手への目線を忘れず、

とても丁寧に大事に作った作品だということが、

かわぎし的に考えるこのシリーズ最大の魅力。



・・・公共図書館に行ってこのシリーズを探してみて。

いつも貸し出しの常連のためにぼろぼろで、

なんども修繕したあとが見られる。

そんな風に、名誉の負傷をしている本は、

絶対的に読者に信頼され、求められている本。



ストーリーの主の部分以外の、

隠れキャラの物語をみつけ膨らませたり、

インテリアを楽しんだり、宝探しができる作品。

楽しい世界です。



*みーつけたを楽しむ一冊*

「バムとケロのにちようび」

「バムとケロのそらのたび」

「バムとケロのさむいあさ」

「バムとケロのおかいもの」

島田ゆか 作

(文渓堂)

各1,575円(税込)




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あの子となんで仲良くなったんだっけ?

ちっとも好きじゃなかったのに、
好きになったのはなんでかなぁ・・・。



おしっこをもらしてばかりの「しっこさん」。

なんとなくきらいと思っていたけれど、
小さな日々の出来事を、
乗り越えていくうちに、
少しずつ仲良しになっていく。


悪口が体中であばれまわった。
しっこたれ!うんこたれ!
ぶたぶたのぶう!おにばばのはなくそ!



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こんな悪口という悪口を
並べてぶちまけたいと思った経験ないかしら・・・?

小さなイジメやケンカは、
子どものまわりにたくさんあるもの。

同じように、仲良しになるきっかけもたくさんある。



我が子のことだとオロオロしてしまうけど・・・
こども同士で絶えずもまれながら、
彼らなりに乗り越えていける力を
ちゃんと持っているんだ、大丈夫!と思いたい・・・。

親にも、こどもにも、
かつての自分にも、エールをくれる作品です。


*心のけがにばんそうこうの一冊*

「あのときすきになったよ」(教育画劇)
薫くみこ 作   飯野和好 絵 
1,260円(税込)

教育画劇 http://www.kyouikugageki.co.jp/
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毎日毎日雨降りです。
コッコさんはてるてるぼうずを作ります。
雨はなかなかやみません。

そこでコッコさんは、
てるてるぼうずに、手紙や宝物を入れました。
それでも雨はやみません・・・。


コッコさんは、てるてるぼうずが、
疲れているんだと思うのね・・・。


こどものその一生懸命さや、
まんまの思いが、
こどもという存在を知る片山健さんの
まなざしとともに、絵本から伝わってくる。

みずみずしく潤う庭の緑とともに。


91年刊の再刊。待っていました・・・!

歌うように読んでみてほしい、
コッコさんシリーズ一押しの作品。


*あめあめあがれの一冊*

「コッコさんとあめふり」
片山健 作
(福音館書店)780円(税込)


福音館書店 
http://www.fukuinkan.co.jp/
何かが足りない。
それでぼくは楽しくない。
足りないかけらを探しに行く。
ころがりながらぼくは歌う。


It was missing a piece.
And it was not happy.
So it set off in search of it's missing piece.
And as it rolled it sang this song --
Oh I'm lookin' for my missin' piece
I'm lookin' for my missin' piece
Hi-dee-ho, here I go,
Lookin' for my missin' piece.



かけらはとても陽気で、
虫と話したり、花の匂いをかいだり、
どんな所へも、歌いながらころころと、
元気に転がって行きます。

次々に出会うかけらは、小さすぎたり大きすぎたり、
ぴったりくるかけらに、なかなか会えません。

やっとみつけたぴったりのかけら!

ひとつになったとたん、ころころと、
すごい早さで道を転がり始めてしまいました・・・。


ひとつのテーマにとどまらず、
いろんな解釈ができる本だと思います。

欠けた丸は自分のかけらをみつけるけれど、
何かが違うと感じるくだりが深いなぁ。


どう生きていけばいいか、確かな答えなどありません。
さぁ、転がり続けよう・・・。

自身のかけらを探しながら。



Missing Piece・・・ Missing・・・

〜が欠けた・何かがあるべきところにない
〜を理解しそこなう・〜がいないことを寂しく思う



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*人生について考える一冊*

「ぼくを探して」(講談社)1,575円(税込)
シェル・シルヴァスタイン 作  
倉橋由美子 訳  
運動会にひっかけて・・・。

さるのせんせいとへびのかんごふさん
(ビリケン出版)の文章を担当している穂高さん。

保育士・幼稚園教諭の資格を持っている。

なるほど・・・
こどもを良く知っているなぁと思ったもの・・・。

だから作品は、
こどもたちにとても支持されるのね。


荒井良二さん、沢田としきさんなど・・・
いろんな方と組んでの絵本。
今後も注目!楽しみ。


こどもにどんな本を与えようと悩む前に、
こどもを知る努力ってことね?


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*運動会を楽しむ一冊*

「もじゃおじさんがやってきた」
(キッズメイト)
穂高順也 文  岡島礼子 絵 
1,575円(税込)



あきこ先生に読んでもらった
「もじゃおじさん」の絵本が、
子どもたちの心の中で
どんどん、どんどんふくらんで、
幼稚園は大さわぎ。

にげろ!にげろ!
もじゃおじさんにつかまったら、
あたまから 
がぶりとたべられちゃうぞ。
どんどこにげろ!

あっ、たいへん。
るりちゃんがつかまった!

あれあれ?
こわくてなきだした 
るりちゃんのかおが、
もじゃおじさんになってる。

なぜかな?

・・・先生やパパやママ、
イヌやネコたちまで
いっしょに走りまわった、
とっても楽しい1日のこと。


もしかして、
運動会におきる奇跡は、
・・・これかな?
今週末は運動会。
天気と弁当が悩みの種。

ホカホカで食べれるのなら、
シンプルであろうとも、おにぎりのおいしさにかなうまい!






ほかほかご飯が炊きあがる。
手のひらに水をつけ塩をつけ、そのごはんをのせる。

あつ、あつ。
ふっ、ふっ。

おにぎりをにぎる手。
ぎゅっと握って、梅ぼしうめて・・・。


ぎゅっ。ぎゅっ。
くるっ、くるっ、くるっ・・・。

できたおにぎりを、大きなお皿にまずはひとつ。
そして、たくさんのおにぎりを作っていく。

ここでは、大きいのが6つ、
小さいのが3つ、お皿に並んでる。

ごはんを、まんまおおう海苔を、
ぜいたくにまいて、さぁできあがり。



ごはんのほかほか。
海苔の香り。

あぁ、食べたいと思う時、
自分は日本人なんだなぁと、つくづく実感。


ひとの手がにぎるおにぎりには、
ごはんや具以外のものも、
ぎゅっとつまっているんだと思います。



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*食のツボをつく一冊*
「おにぎり」
(福音館書店)780円(税込)
平山英三 文  
平山和子 絵


福音館書店 
http://www.fukuinkan.co.jp/
ぶたのチェリーのいちばんの楽しみは、

おひるごはんの後でお菓子をつくること。

ある日チェリーは、

自分のケーキを食べたねずみの家族が

「これはすごい」というのを聞いて、

お菓子コンテストに参加。



ほっこりとしていてしゃれた物語の展開・・・。

最後にチェリーが、

お店を開くことをきめる時のチェリーの思い。



まいにちがこんなひだったらいいな。

わたしがつくって、

みんながたべてよろこんで。そうだわ。




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・・・繰り返される毎日の生活は、

チェリーのようにお店をもたなくとも、

ここにあるもの。



時には目線を変えて、

日常をいとおしんでみる努力をしよう・・・。



そんな風に、あったかい気持ちで

自分自身の気持ちを

仕切り直せるような、すてきな作品。



紅茶を飲むということ・・・。

カップに注いだ紅茶の香りを楽しみ、

それを飲みほす、その行為までも、

作品の味わいになっているように思える。

おいしさが、心と体にしみわたって元気がでます。



『カレルチャペック紅茶店』のオーナー

山田詩子さんの絵本。

ざらっとした紙の質感、インクの色、文章・・・

そういった表現のすべてが、

紅茶専門店のオーナーならではの粋な描き方です。



カレルチャペック紅茶店



*お茶の時間をいとおしむ一冊*

「ぶたのチェリーのおはなし」

やまだうたこ 作(偕成社)1,260円(税込)
アンテナの感じるままにというのは難しいことかな?

絵本の楽しみを、何か
「ためになることの道具に」という状況に出くわすと、
絵本大好きのかわぎしの心は、
しおしおになってしまいます。

感覚にうったえてくる本で、
頭をシンプルに切りかえよう!!


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シンプルなかたちが、
広いページに贅沢に広がります。

‘間’を味わう空間。
言葉の迫力に圧倒されそう。
絵がいきいきと動き出す・・・。


平らな所が、
もこもこと盛り上がり丘になり、
また、別の場所に
にょきっと何かが生まれ出ました。

生まれた丘は、
にょきにょきをぱくりとたいらげ、
どんどん膨らみ、
とうとうはじけ飛んでしまいます。

そして、何もなくなった所に、
また、何かが生まれていくのです。


シンプルでいて大胆。
感性にうったえてくるエネルギーが、
ぎゅっとつまっています。


*かたちとことばを感じる一冊*

「もこ もこもこ」
文研出版)1243円(税込)
谷川俊太郎 文 
元永定正 絵  
4日にさあやの歯が1本抜けた。
ぐずって大変。

それにちなんで、
楽しい「歯がぬけた」(PHP研究所)も良いんだけど、
やっぱりこれだなぁ・・・。


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*お守りになる一冊*

「海べのあさ」(岩波書店)
ロバート・マックロスキー 作 石井桃子 訳 
1785円(税込)



これは、マックロスキーの家族のお話。

「サリーのこけももつみ」のサリー。
彼の娘さんのことね・・・。

サリーは、
はじめて歯が抜けそうで、うれしくてたまらない!
誰もが経験する気持ち・・・わかるなぁ。

妹にお姉ちゃんらしく接したりと、精一杯の背伸び。
育ちゆくことがどんなことなのかを感じることができる。

それは、親やまわりのおとなの愛情を、
こども自身が実感するから
育つことができるってことなのね。

・・・これは、うれしいけど不安でもある、
歯の抜けそうな時期の、我が家のお守り。


不安から抜け出すのは、
自身の力だけれど、お守りだって必要!


岩波書店 http://www.iwanami.co.jp/
いつか紹介したいと思っている東君平の作品の中に、
」という詩をみつけました。

(「びりびり」(ビリケン出版)・・・など)



びりびり
http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/694



みつけたというより、出会ったという方があたってるかも。


かわぎしは、傷には敏感なアンテナを持っている気がする。
わかってしまう。

わかったといって、
自分に何ができるわけでもないもどかしさ
・・・そういった感情は、常にかわぎしの中にあります。
なんにもできないけど。

ただ、気持ちそばによりそうことしかできないけれど。
それが、いいことなのかどうかもあやしいのだけれど・・・。

そんな今の気持ちに、すごく近い詩。


・・・今日、こんな気持ちを、そっと贈りたいと思うひとと会いました。
無力なかわぎし。

でも、気持ち、そばにいるよ・・・そう言いたいと思ったの・・・。
何にもできないんだけど。


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「を」   東君平 作


誰のだったのだろう

道に“を”の字が 落ちていた

一瞬 自分のものではと思った

ほこりまみれの“を”の字



愛を 希望を 夢を 恵を

“を”が無ければ 祈れない

捨てたのだろうか

うっかり 落したのか



僕は ポケットの中で

自分の“を”を たしかめた

あるには あったけれど

こわれても いなかったけれど



こわれても、いなかったけれど、

ポケットから出してみる気はしなかった

それほどまでに、気力を失い、

目的をも見失いかけていた頃だった

次の日も、“を”の字は、同じ場所に落ちていて、

もっと、ほこりを、かぶっていた

その次の日も、そのまた次の日も、

“を”の字は、そのままあった

僕はとうとう“を”の字を拾った

洋服の袖で、ぬぐってやると、すこしはきれいになった

僕には、それから、

小さなチャンスが訪れて、元気を回復した

その後も、僕は“を”の字を大切に預かっている

もしかして、きみのだといけないから



「くんぺい魔法ばなし 小さなノート」(SANRIO)より抜粋
絵本ライヴで人気のしかけ絵本。

こういう本の楽しみは、
棚に並べるだけでは
わからないかもしれないなと思っています。


あとで、ひとりで本を手にした時も、
そんな楽しんだ記憶が合わさって、
味わい深い時間が
過ごせるんじゃないのかな。


そんな本の楽しみのひとコマのために、
大切に絵本ライヴをしていこうと思っています。


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どらねこの「ねこた」が、
ペリーさんのじゅもんで大変身。


ド・リ・ペリーサン!
 



まじないの呪文をつぶやきながら、
変身気分を味わって、
しましまねこたになったり、
ぐるぐるねこたになったり・・・。

銅版画の質感が、
とってもいい味出しています。

しゃれた絵でありながら、
楽しさがちゃんと伝わって来るすてきな本。


*しかけのたのしい一冊*

「へんしんねこた」
(ポプラ社)1,365円(税込)
菅野由貴子 作 
Counter
プロフィール
HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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