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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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いつか紹介したいと思っている東君平の作品の中に、
」という詩をみつけました。

(「びりびり」(ビリケン出版)・・・など)



びりびり
http://blog.drecom.jp/poohpea-book/archive/694



みつけたというより、出会ったという方があたってるかも。


かわぎしは、傷には敏感なアンテナを持っている気がする。
わかってしまう。

わかったといって、
自分に何ができるわけでもないもどかしさ
・・・そういった感情は、常にかわぎしの中にあります。
なんにもできないけど。

ただ、気持ちそばによりそうことしかできないけれど。
それが、いいことなのかどうかもあやしいのだけれど・・・。

そんな今の気持ちに、すごく近い詩。


・・・今日、こんな気持ちを、そっと贈りたいと思うひとと会いました。
無力なかわぎし。

でも、気持ち、そばにいるよ・・・そう言いたいと思ったの・・・。
何にもできないんだけど。


kdvn3ycn.JPG



「を」   東君平 作


誰のだったのだろう

道に“を”の字が 落ちていた

一瞬 自分のものではと思った

ほこりまみれの“を”の字



愛を 希望を 夢を 恵を

“を”が無ければ 祈れない

捨てたのだろうか

うっかり 落したのか



僕は ポケットの中で

自分の“を”を たしかめた

あるには あったけれど

こわれても いなかったけれど



こわれても、いなかったけれど、

ポケットから出してみる気はしなかった

それほどまでに、気力を失い、

目的をも見失いかけていた頃だった

次の日も、“を”の字は、同じ場所に落ちていて、

もっと、ほこりを、かぶっていた

その次の日も、そのまた次の日も、

“を”の字は、そのままあった

僕はとうとう“を”の字を拾った

洋服の袖で、ぬぐってやると、すこしはきれいになった

僕には、それから、

小さなチャンスが訪れて、元気を回復した

その後も、僕は“を”の字を大切に預かっている

もしかして、きみのだといけないから



「くんぺい魔法ばなし 小さなノート」(SANRIO)より抜粋
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Pooh &Pea
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自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
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