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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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6/1(木)快晴の東京。

平日のラッシュを避け、弟H氏に付き添われ(?)、
友人Kさんと待ち合わせた池袋へ。

Kさんと無事おち会えた姉を見届けたH氏は、
おばの供養のため、一足早く郡山へ。


img20060603_5.jpg



そこから友と珍道中。

浅草から東武鉄道特急りょうもう線に乗車。
駅弁に惹かれつつも決めかね、
列車に飛び乗り、新桐生駅に向かいました。

駅弁買いそびれ落胆のふたり・・・。
どんどこどんどこ、新桐生駅到着。

さて、どうやって大川美術館まで行こう・・・。
おそるおそる美術館への動きを探るかわぎし達。

バスの運転手さん捕まえて、とりあえず聞いてみた・・・
いいひとでねぇ・・・そのおっちゃん。
10分ほど待てば、おっちゃん運転のバスが、
別の停留所経由でまたこの場所に来る。
それが桐生駅に向かうから乗ればいいと。
駅から美術館への動線も詳しく教えてやるよ・・・なんてね。

待ちましたとも。
バスが来たっ!・・・と思ったら、運転手さんが違うひとのよう。
おっちゃん、もしかして、交替だったの忘れて、
さっきあんなこと言ったのかなぁ・・・
とにかく乗るか・・・と乗ってみたら、
ロータリーに、もう一台バスがやってきて・・・
おおおっ!あれは、おっちゃんなんじゃあねぇがな?
おっちゃんの瞳は、まちがいなくうちらを探しているぜっ。

すいません、乗るバスまちがえました・・・って、
うちらとおっちゃん以外のひとには
意味不明の理由でもってバスを降りました。

昼食とれるお店はないかしら・・・
悩むうちらに、バス停でもないところで、
停車して教えてくれたね、おっちゃん・・・グレイトッ!

なごり惜しいおっちゃんとのふれあいに別れを告げ、
うちらは桐生駅に降り立ちました。

まずは、帰りの動線確認に駅窓口へ・・・
そそっかしいかわぎしにとって、とっても大事なことです。

駅前商店街のcafeでランチ。
腹ごしらえはバッチリで、いざ、美術館へ。


何だか急勾配の坂道だこと・・・。
えっちらおっちら、えっちらおっちら。

うちらが必死で歩いた道。
実は車の近道だったらしいのよ、とほほ。

到着間際に、階段連なる「人用」の抜け道をKさんが発見。
あああ、なんてことっ!汗だくっ!!

・・・たどり着きました。
たどり着く・・・うちらにふさわしい表現でしたよ。
(帰りに歩いた「人用」の抜け道の早いこと早いこと!あー悔しっ。)



img20060603_4.jpg



毎年一年に一度、
茂田井武さんの画集‘ton paris’(トンパリ)から、
20点ほど展示されるのだということは聞いていました。

いつか・・・そのいつかに、本当にたどり着けた日・・・。

他の収蔵作品がすごいんでうなり、
じっくり見ていたら、まずいまずい。

時はみるみる経ち、
あやうく茂田井さんにたどり着けなくなりそうになる始末。


小さな展示室に、‘ton paris’(トンパリ)の世界。
じっくり堪能のひととき・・・。

今は絶版となって入手困難な‘ton paris’(トンパリ)。
原画のすてきさはもちろん認めるけれど、
どうか、また本の形で、この絵たちに会いたいもんだなぁ。

あの本の重みを感じつつ、紙をそっとめくり、眺める満足感・・・。


8年位前に、日曜美術館(NHK)で放送されたビデオを探して
大川美術館に問い合わせたことがありました。

かわぎしの茂田井さんへの思いを汲んで、
対応して下さった学芸員のOさんが
その時、ていねいなはがきを届けて下さいました。

6/1・・・この日、8年がかりで、
やっとOさんにお会いできて、
うれしく言葉をかわすことができました。

Oさんいわく。
茂田井のファンは、ひとがひとをまた読んで来てくれて、
その静かだけれど、確かな広がりに、いつも感心していると。

Oさんの語り口はおだやかで、
ふれている作品たちへの学芸員としての
誠実な愛情というものが、じわっと伝わってきました。

こんな学芸員が関わる作品は幸せだわ・・・。


‘ton paris’(トンパリ)の復刊祈る!!
(どうか、復刊サイトで投票をお願いします!!)






Kさんとふたりで過ごせたこの時間、
大事に大事に胸にしまって郡山へ向かうかわぎし・・・。

ありがとうね、ありがとう。


img20060603_3.jpg



桐生駅から小山駅へ。
小山駅から新幹線に乗車。
途中、宇都宮駅で乗り換えて・・・

まあやの帰宅と合わせ、
無事に郡山に戻り・・・おばの通夜会場へ。
そして翌日は告別式に参列。


この数日を思い起こしています。
特に上京・群馬行き・・・
なんて濃い二日間だったろうと考えています。

そしてぎくしゃくこころ寄り添えないで過ごしているひとが
集う場を、なぜか生んだ・・・おばの死を思っています。

ふしぎと今、茂田井さんの魂に見守られているような
そんな心強さを、少し・・・感じているんですよ。


茂田井さんと、絵本と、さもない日々に、
今までそうであったようにこれからも
大事に関わっていこうと思っています。





誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・

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Pooh &Pea
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女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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