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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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こどもを描く時の「こども」に

嘘っぽい甘さや幼稚さが強調された時、

へきえきとしてしまいます・・・。



幼かろうと、自分を主張する彼らを、

酒井駒子というひとは、本当に良く知っていると思います。

知っているからこそ、

彼女の描く子どもの寂しげな印象は、

実感できる記憶でもあります。

表情はもちろん、そのしぐさ、歩き方・・・外見も内面も、

こどもをちゃんと見てきたひとしか描けない・・・。

胸がしめつけられるほどです。



彼女は、乳幼児を夜間預かる託児所で働いていました。

様々な境遇の中、思いを抱えすごす子どもに寄り添い、

五感のすべてでこどもを知ったんだな。



「リコちゃんのおうち」は別として

(かわぎしは大好き!!)

ぼく、おかあさんのこと・・・」「よるくま」以降の

作品の中のこどもの寂しげな感じは、

きらい・・・というか、痛い感覚・・・でした。

本当のことが描かれていたから。

こどもの方がおとなにあわせてくれたりする現実を

突きつけられているようで、とても切なくなりました。

なのに、次はどんな作品を描くんだろう・・・と、

とても気になる作家のひとりになっていきました。

ただものじゃない・・・。



この作品は、

ふうせんを手に入れて友達になった喜びも、

手元から離れてしまった時の悲しさも描かれ、

切なくはあるけれど、

こどもを見守り包み込むあたたかさも感じられて、

とても気に入っています。



ctbj5s17.JPG



*自分の中のこどもに会える一冊*

「ロンパーちゃんとふうせん」

(白泉社)1,260円(税込)

酒井駒子 作 



*原画展のお知らせ*

夢みる子どもたち 酒井駒子絵本原画展 

2004年6月30日(水)〜9月13日(月)

安曇野絵本館 http://www.ehonkan.net/index.html

〒399-8301 

長野県南安曇野郡穂高町有明2186-117

TEL:0263-83-6173
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Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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