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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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ある朝、リスはびっくりして目を覚ましました。
お月さまがリスの家におっこちてきたからです。
お月さまがぼくのところにあるのが見つかったら、
泥棒だと思われて、牢屋に入れられちゃう。
お月さまをどこかへやらなくちゃ!




表紙絵で示す、そのタイトル。
「お月さま」相手にふんばっているリスの図。

表紙をめくってすぐ、
「お月さま」の種あかしから始まるのだから、
えっ?いいんですか、それで・・・?
拍子抜けしたような、展開が気になるようなと、
何やらつかみから、
作品のペースに、しっかと巻き込まれている模様・・・。



デッサン力に長けた写実的な絵。

モノクロで描かれた妄想の場面と、
現実世界を描いたカラーの場面、
その間は絶妙で、テンポ良く話は進んでゆきます。

リスは大まじめで奮闘し、
勝手に妄想・落胆し、また奮闘します。

あわれなハリネズミと、無我夢中の暴走ヤギが、
一味も二味もいい味出してます。
GOOD JOB !!  (・・・???・・・)



はたで一部始終を見ている読み手は
「お月さま」の正体を知っている、
そんな構図も手伝って、何倍も楽しめたような気持ち。

シンプルな中にちりばめられた、
その芸の細かさにやられ、おかしくってたまりません。



作者のゼバスティアン・メッシェンモーザーは、
ドイツで注目の若手絵本作家。

この「リスとお月さま」は、
2005年ボローニャ国際ブックフェアの
ベスト・イラストレーター展ノミネート作品です。





*大まじめのユーモアの一冊*
「リスとお月さま」
(コンセル)1,680円(税込)
ゼバスティアン・メッシェンモーザー作  
松永美穂 訳


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HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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