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・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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いわきに生まれた絵本美術館。

館名はセンダックの絵本タイトルより
「まどのそとのそのまたむこう」

館内には、美しい世界各国の絵本たちが、
ずらりと並んで迎えてくれました。



天井からすべて絵本で埋め尽くされた壁は圧巻。

向かって右上方から射し込む光の筋と重なって、
面出しされた表紙が薄いブルーから
色のグラデーションを見せてくれました。


img20060702_4.jpg


巻レイさんが運営されている3つの幼稚園の園児が、
日替わりで園からやってきて、
この絵本と建物を含めた空間、景色を堪能するのだそうです。

園として子どもたちへお勧めの絵本コーナーもあり、
「かいじゅうたちのいるところ」の
マックスやかいじゅうたちの人形も、絵本とともにお出迎え。



大好きな「へんなどうつぶ」や

「ねこのオーランドー」(共に洋書)も発見!



園にはまた別の子ども図書コーナーがあるとのこと。

充実したラインナップらしいです。

img20060702_2.jpg img20060702_3.jpg


建物の中にも、まどのそとのそのまたむこう・・・


img20060702_5.jpg 


和も洋も・・・

壁面はある種の色分けがされていて、
犬の本、猫の本、妖精の本、
国内の古い本、ロシアの本・・・

そのまとまりをぐるりと見渡す楽しさがありました。

面出しされている絵本の中で、現行で入手可能な本は、
(写真に撮りそびれたのだけれど)
別のコーナーで閲覧できるよう配架されていました。


世界各国の上質なテーブルといすがあり、
すわり心地比べてみたりして・・・。


img20060702.jpg  img20060702_1.jpg 


園児はどんな風にこの美術館を味わうんだろう?

解説してくれた職員の方によると、
子どもたちとはいくつかの約束事をしてここにくるのだそうです。
その約束を守れなかったら、かかっていた魔法がとけちゃうのよって。

小さなひとたちとはいえ、一人前の扱いをしてるのね。
ちゃめっ気たっぷりだけれど、
ある意味子どもたちを信用しているのだなと思いました。


自分たちにとって、特別の、とっておきの場所・・・
ちょっぴり背伸びして、おすましして眺めて歩くのかなぁ。

普段の幼稚園生活の中で時々訪れるいっちょ前の時間って訳よね。


幼稚園は段差のないつくりだけれど、絵本美術館は、
さほど広くないところへの立地だったため、階段が多いです。

気をつけて歩こうね。
・・・この階段に腰掛けて読んだりするんだろうなぁ。



そういえば、トイレに「不思議の国のアリス」にまつわる
さりげない仕掛けがあってすてきでしたよ。

子どもたちのためにつくった場所と聞いているので、
ここに今はいない園児が集う姿を想像し、くすっとひとり笑いました。


img20060702_3_1.jpg  img20060702_4_1.jpg


気温が高かったので、水温が上昇。
水蒸気で曇ったように見える水面。
残念ながら、水平線の深い青色は、見ることかないませんでした。

秋頃だと、低い位置にぺたんと座ると、
まどのそとのそのまたむこうの景色を
じっくり味わいながら絵本を味わえる場所なのだとか・・・


img20060702_1_1.jpg  img20060702_2_1.jpg


よくぞ、安藤忠雄さん、引き受けてくださった・・・。
県民ですら、やっとこすっとこたどり着いてぺたぺたでする。
(それは約一名・・・?)


あの感激の講演会での言葉、魅力的な語り口を思い出し、
美術館のあちらこちらを眺めました。

ひとが場を活かすもの・・・

職員の方のご苦労は大変と思いつつ、
どうぞこれからも、園児の瞳の輝きにこたえて、
魔法の時間を紡いでいってほしいなぁと思いました。
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Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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