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11/9(木)
清澄白河駅で下車し、
10分ほど歩いて東京都現代美術館へ。



もしやあれも作品か?



美術館の屋上に見えるは、
大竹さんの住んでいる宇和島駅のネオンサイン。

古い駅舎が取り壊されるときにもらい受けたものらしい。



入館前から「全景」堪能モード。


TS360183003004.jpg


大竹伸朗全回顧展。


約2000点の作品群が、
東京都現代美術館企画展示室
全フロアを埋め尽くしていました。

まさに「全景」・・・



展示はまず最上階の3FまであがりB2Fまで降りながら見るコース・・・

びっしりなんだけど、さて、どう見るよ。





流して鑑賞することができない性分であろうと
かわぎしを心配する同行の友。

そのとおりでござんした・・・っ。



友KS嬢からは、
元気があるうち一旦B2Fまでおり、
ジャリおじさん」を見てから、
余力があれば他を見るようにしたらどうかとの提案。


実は・・・作品群のものすごいパワーにやられて
鑑賞後、ダウンするひと続出とのうわさあり。


冗談きついなと笑って聞いていたけれど
今だったら、実感でもって、かなりうなずける。

提案に従うべきだったのかもしれません・・・    



しかし、欲深なかわぎし。

状況前にWEBで作品を見た時にまあやが興味持っていた
スクラップブックは見ておかなきゃと・・・


それは3Fにありました。



スクラップブック
(1977-2005年 21-50歳)

1977年、大竹さん21歳の時、
ロンドンの蚤の市で買ったマッチラベルを
貼り付けて作ったノートがすべての始まりだったよう。

チラシの貼り付けや自作の描き込み、
表紙ワニ皮のようなものあり、ラメあり、ベルトあり?

今回の展示まで発表されることなく膨れ上がった本の束は64冊。
中には10,000ページ以上もあるスクラップブックもありました。

どっひゃー!



そんな食いつきで、作品を鑑賞したかわぎし。



・・・友の心配は的中。

その予想どおり、「ジャリおじさん」にたどり着く頃、かわぎしの頭ん中は飽和状態。
体力も著しく消耗しヘロへロ。

受け止めた&受け止め切れなかった作品のパワーに酔い、
頭痛・肩こりひどくなり、吐き気も出る始末・・・。




娘たち・・・まあやとさあやは、美術館では実に潔い。
ザッザッザッと、見たいものだけ見ていく感じ。

本能で嗅ぎわけかっ歩する、その鑑賞能力を、
かわぎしもなんとか身につけたいもんだ。

・・・願望。


img20061205.jpg


ジャリおじさん
(1991-1994年 35-39歳)

原画全点と、このキャラクターをめぐる未発表作も多数展示。


製作時期が、大竹さんの次女誕生と重なっていたとのこと。

この展示室の入り口には、
家族を描いた絵があり、他の作品では感じることのできない
家族との暮らしから生まれた温かなパワーを感じました。


ジャリおじさん」の原画には、
製作してからの年月を感じさせる
変色・退色といった変化がみられました。

絵本作品を愛するものとしては、痛い思いで鑑賞。

しかし、きっと、これはこれでしかたがないのだな。
絵本作品を手がける覚悟が大竹さんにはあったのだと思います。

絵本は、読者のもとに届き、
そこで愛され年月重ね、唯一無二のものとなっていくんだ。




TS360184003004.jpg


今でも、鑑賞した作品の断片が、
フラッシュバックしてきたり、静かにくみあがってきたり・・・

「全景」の印象は、まだまだ消化できないまま
かわぎしの中で、現在進行形でくすぶっています。



なんだかドンくさいなぁって、自分のこと思いました。
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アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。

こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。

Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。

ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。

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