・・・誰のもとにもささやかな幸せの日々を・・・
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タイトル文字から、その線は始まっていました。
文字を縁取るその線をたどって行くと、
見返し、本編、途切れることなく線は行き、
最後の最後、裏表紙の終わりの文字の端っこまで、
長い長い一筆描きでつながっているのです。
作者のユンクヴィストさんは、スウェーデン生まれ。
1993年よりアメリカに移住し、
企業のパッケージデザインや広告、
「ニューヨーカー」他、多数の雑誌のアートワークを手がけています。
この本に登場する線の、始まりから終わりまでのように、
彼女の抜群のデザインセンスを、いたる所で感じます。
(この日本語のタイトル自体も、
作者のユンクヴィストさん自身がデザインしたとのこと!)
それぞれのページを走るその線は、
そびえたつ建物、生い茂る木々、
動かぬ道路や地面を表現しています。
線はつながったまま、動物や車、ひとの顔も描き、
朝・昼・夜といった時間の流れを感じさせ、
町から村へ、朝から昼・昼から夜へ、海から空へと、場面を転換させます。
ページごとの色数、トーンのバランスは見事。
抑え目な色は、ざらっとした紙にとても映え、
それぞれの色のイメージの力をかりて、
時間の経過を巧みに表現しています。
話の軸となる文章は少し大きな文字で、
クイズのような楽しみのある文章は
少し小さな文字で、絵をじゃませずおしゃれに・・・と、
それぞれの配置も絶妙です。
それぞれの絵が、デザインに優れ、
独立した美しさやおしゃれな雰囲気を持つだけではありません。
物語をつむぎ、読み味わえ、
線を目で追い指で触れ、
たどって、絵を楽しむことができる、
遊びごころに満ちた粋な絵本なのです。
点と点を結んで線に。
その線をつないで表情豊かな絵がうまれる・・・。
アートワークのプロが、
絵本の魅力を十分に引き出しデザインした逸品だと思います。
続編の邦訳、大いに期待したいです。

*線の導き行くが行くの一冊*
「せんをたどって」(講談社)1,575円(税込)
ローラ・ユンクヴィスト さく
ふしみみさを やく
ローラ・ユンクヴィストさんのHP
FOLLOW THE LINE
文字を縁取るその線をたどって行くと、
見返し、本編、途切れることなく線は行き、
最後の最後、裏表紙の終わりの文字の端っこまで、
長い長い一筆描きでつながっているのです。
作者のユンクヴィストさんは、スウェーデン生まれ。
1993年よりアメリカに移住し、
企業のパッケージデザインや広告、
「ニューヨーカー」他、多数の雑誌のアートワークを手がけています。
この本に登場する線の、始まりから終わりまでのように、
彼女の抜群のデザインセンスを、いたる所で感じます。
(この日本語のタイトル自体も、
作者のユンクヴィストさん自身がデザインしたとのこと!)
それぞれのページを走るその線は、
そびえたつ建物、生い茂る木々、
動かぬ道路や地面を表現しています。
線はつながったまま、動物や車、ひとの顔も描き、
朝・昼・夜といった時間の流れを感じさせ、
町から村へ、朝から昼・昼から夜へ、海から空へと、場面を転換させます。
ページごとの色数、トーンのバランスは見事。
抑え目な色は、ざらっとした紙にとても映え、
それぞれの色のイメージの力をかりて、
時間の経過を巧みに表現しています。
話の軸となる文章は少し大きな文字で、
クイズのような楽しみのある文章は
少し小さな文字で、絵をじゃませずおしゃれに・・・と、
それぞれの配置も絶妙です。
それぞれの絵が、デザインに優れ、
独立した美しさやおしゃれな雰囲気を持つだけではありません。
物語をつむぎ、読み味わえ、
線を目で追い指で触れ、
たどって、絵を楽しむことができる、
遊びごころに満ちた粋な絵本なのです。
点と点を結んで線に。
その線をつないで表情豊かな絵がうまれる・・・。
アートワークのプロが、
絵本の魅力を十分に引き出しデザインした逸品だと思います。
続編の邦訳、大いに期待したいです。

*線の導き行くが行くの一冊*
「せんをたどって」(講談社)1,575円(税込)
ローラ・ユンクヴィスト さく
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プロフィール
HN:
Pooh &Pea
性別:
女性
自己紹介:
アナログ・ローテク・規模最小の無店舗書店。数冊絵本を小脇に抱え細々行商しています。
こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。
Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。
ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。
目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
こころ潤う時間というものは、ひとそれぞれ違うけれど、それは前向きに生きる確かな力になるんじゃないかな。暮らしの中に転がるそんなもののひとつとして、こころ寄り添う絵本を一冊あなたに届けたくて、小さな絵本屋を営んでいます。
Pooh&Pea(ぷぅあんどぴぃ)は、愛娘ふたりの幼い頃のニックネーム。「こどもたちからもらった広がる世界」の思いを込めて店の名前に決めました。
ここでは、絵本屋としてのアプローチの他、柔道のことや、我が家のさもない日常を書きとめています。
目をこらし耳をすまして絵本に会おう。
本のお届けには、少々お時間頂くことになりますが、心を込めてお届けします。あなたもいつかとっておきの絵本と出会えますように!
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